DARK SOULS: REMASTERED (9600字)

 Steam版"DARK SOULS: REMASTERED"をプレイ。


 まずは重要な問題から。

 本作のPC版には深刻な不具合がある。ゲームコントローラーを使っていると、突然操作できなくなることがある。キーボード入力が強制的に優先される状態になるらしい。理由は不明。なんにしろプレイに重大な支障を来す。

 対処法は、DarkSoulsRemastered.exeのプロパティを開いて、互換性タブの互換モードをWindows8にして「互換モードでこのプログラムを実行する」にチェック。設定の「管理者としてこのプログラムを実行する」をチェック。で、OKをクリック。これで起きる確率はだいぶ減るが、たまに起きる。

 本作は発売して数年経過しているため、もう開発はこの不具合を直す気はないと考えるべきである。

 というわけで、本作をPC版でプレイするのはおすすめできない。対応しているコンシューマー機を持っているなら、そちらでプレイした方がいいだろう。



 "DARK SOULS"シリーズは、甲冑を着込み、多様な武器や魔法から好きな獲物を選んでエリアを攻略していく、ダークファンタジーなアクションゲーム。たいがいのゲームは剣しか扱えないが、本作では槍や棍棒、斧、槍斧など、多種多様な武器が揃っている。


 このシリーズのコンセプトは「プレーヤーを絶望させること」であり、プレーヤーが嫌がることをわざとやる酷いゲームとなっている。待ち伏せや奇襲、嫌らしいトラップなどはもちろん、他のプレーヤーが乱入して攻略を邪魔したり、偽情報をバラ撒いて混乱させることができるようになっている。


 それだけでなく、システムの一部もクソっている。

 まずはロックオンシステム。敵を任意でロックできるシステムだが、このシステムはしばしばプレーヤーの邪魔をする。なかなかロックして欲しい敵をロックしてくれなかったり、意図せず変な敵をロックしたり。ロックした敵が高くジャンプすると視点が見上げる形になって誤操作を招き、ボス戦では必ずしも効果的な位置をロックしてくれないため、ロックするとかえって戦いにくくなることが多い。ロックオンシステムは、ないと困るが、できるだけ使いたくないシステムでもある。これ自体が罠みたいなもの。しかし、これはわざと意地悪くしているのではなく、単にまともなロックシステムが作れないだけ。開発者が未熟なせいでプレーヤーが苦労させられるのはいかがなものかと思う。


 もうひとつは、壁際で視点が暴れること。これはコナミが壁際でのカメラ視点に関する特許を取っており、他者はそれを使うことができないため。だから半分はコナミのせいだが、だったら狭いところで戦うシチュエーションを減らせばいい。たいがいのゲームはそういう工夫をしている。しかし本作は、わざと狭いところで戦わせる。そしてカメラをプルプルさせてプレーヤーの誤操作を誘う。控えめに言ってもクソである。


 開発者もシリーズを重ねるごとにさすがに反省したのか、こうしたクソ仕様は"III"になるとだいぶマシになる。しかし『リマスター』は第1作目(『デモンズソウル』を含めたら2作目とも言えるが)を60FPS対応、画質向上させたもので、基本的にオリジナルと同じ仕様。というわけで、プレーヤーは存分にクソゲーの肥溜めの中でのたうち回ることができる。



 私はすでに"II"、"III"をプレイしているので、その比較で言うと、『リマスター』はエリア探索に緊張感があって面白いゲームだと思う。

 本作は序盤から行ける範囲がかなり広く、また、エリア間の繋がりも複雑になっている。意外なところから意外なエリアに行けたり、難所やボス戦を丸々飛ばせるショートカットも結構ある。

 ただし、ファストトラベルが中盤までできない。この「中盤」というのは、2周目プレーヤーならあっという間だが、初見プレーヤーにとっては何十時間も先のことになりかねない。

 そして、特定のイベントをこなさないと、せっかくエリアの奥底まで潜っても行き止まりになっている。せっかく必死でここまでやってきたのに、成果もなく徒歩で戻ることになる絶望感はひとしおである。


 一方で、ボス戦は総じてつまらない。ほとんどのボスは行動が鈍いので簡単に回避、防御できるし、しょうもない方法でハメ殺せる。しかし、ヤケクソ火力や落下死のせいで一撃死することが多い。ボスの行動ルーチンもいい加減で、運が良いと楽勝、運が悪いと何にもできない状態になる。倒してもやられても楽しくない。

 しかも、ボス戦でやられると、再戦までの道のりが冗長。無駄に長い距離を走らされる。"II"や"III"では、ボス前やボスの近くに篝火が設置されるようになり、再戦がやりやすくなっている。


 また、一部のエリアのギミックは酷い。

 真っ暗闇のエリアがあり、明かりを灯さないと何も見えないのだが、ランタンは装備するだけでは何の効果もなく、攻撃ボタンを押し続けないと明かりとして機能しない。戦闘になったら真っ暗闇である。どうやって戦えと。

 解決方法はあって、明かりを灯す魔術を使うか、明かり代わりになる頭防具があるので装備するか。しかし、灯火魔術の入手方法はわかりにくく、下手をすると入手不可になることもある。仮に手に入れても、理力が足りない戦士系ビルドのキャラだと使えない。灯火魔術のためだけに理力にスキルポイントを振るのは代償が大きい。頭の装備が手に入るのは別のエリアの奥深くで、通常、真っ暗闇エリアに行くときは持っていない。2周目以降は最初から持っているので楽勝になる。初回の初見だけが地獄を見る。酷い話である。


 透明な床を渡るエリアも酷い。どこに道があるのかわかりづらい。しかも、公式メッセージがプレーヤーを惑わせる。「ここに道がある」というメッセージのところは間違った道で、正解のルートには「落下の予感」などというわけのわからないメッセージが書かれている。そこから落下すればアイテムが取れる、ということだが、別にそこから落下しなくてもそのアイテムは取れるし、落下してしまったらボスへのルートからは外れる。人心を惑わすだけでろくなアドバイスにもなっていない。


 こうした問題は、"II"、"III"では改善されている。"II"以降にも真っ暗闇エリアはあるが、灯火魔術は入手しやすく、使用ハードルも低くなっているし、松明は装備しているだけで効果がある。当たり前の仕様だが。かざし続けないと明るくならないランタンなんてゴミである。

 透明床はほとんど出番がなくなった。透明な床なんて誰でも思いつく上に面白くも何ともないゴミギミックだからそれでいい。



 あと、マイナーな問題だが、防具のバリエーションがいまいち少ない。軽装防具は豊富にあるのだが、実用的な中装防具が少なく、見た目と強靱度のバランスを考えると、上級騎士シリーズ以外にほとんど選択肢がない。甲冑でオシャレしたいプレーヤーにとっては残念である。"II"以降になるとバリエーションも豊富になるのだが。

 選択肢の幅を狭めているもうひとつの要因は、本作では重量が50%以上になるとドッスンローリングになること。"II"以降だとドッスンになる重量は70%以上。重量制限が厳しいせいで重い鎧を選びにくい。



 総評は、まず、コントローラーバグがあるからPC版は避けた方がいい。本作をプレイするならできる限りコンシューマー版がいいだろう。

 基本的にはいまさらやる必要のないゲームだと思う。これからシリーズをプレイするなら"III"をやった方がいい。"III"も意地悪なクソ要素のあるゲームだが、無印や"II"に比べれば遥かにマシ。もしくは"SEKIRO"か。"SEKIRO"は"DARK SOULS"シリーズに比べるとアクションゲーム寄りになっており、難しいが意地悪さはあまりなく、死んでもさしてストレスにならない。死にゲーアクションゲームとしては"DARK SOULS"シリーズと比べると遥かに快適になっている。他プレーヤーの侵入妨害システムもない。


 ただ、本作ならではの良さは確かにある。序盤にわけもわからず複雑なダンジョンにおいてけぼりにされて彷徨うのは、『ゼルダの伝説』を説明書なしでプレイするのに似たような試行錯誤感があって面白い。"II"、"III"をプレイした不死が、さらなるクソを求めてプレイするならありかもしれない。



 以下はもう少し具体的な話。ネタバレあり。



 私は"II"、"III"の初見プレイでは純魔でプレイしたが、それで初回純魔プレイがいかに辛いか死ぬほど実感していたので、今回は素直に戦士にした。


 ほとんどの期間でロングソードを使っていたが、途中でシバから購入して打刀に乗り換えて技量戦士に。2周目以降ではそれに加えて銀騎士の槍をサブで持つようになった。盾は塔のカイト。


 ……しかし、シバから買い物できる条件がわかり辛すぎるんですけど。このゲーム、基本的に商人がすんごい不便なところにいて、しかも出現条件も複雑だから初見は見逃しやすい。

 私の場合、初見ではラレンティウスが亡者化して死亡、エンジーは敵と間違えて斬り捨てたため、呪術がほとんど使い物にならなかった。戦士ビルドで魔法を使おうと思ったら呪術しかないってのに。

 また、火守女の魂をエスト強化に使ってしまったせいで、火継ぎの祭祀場の篝火は使えなくなった。すんごい不便。


 初回エンディングは闇の王のほう。王の器を手に入れた後、小ロンドをうろうろしていたら成り行き上そうなってしまった。



 各ボスについての雑感。……本作のボスは「ボス?」というのも結構多いが。



 不死院のデーモン

 落下攻撃で半分くらい削れるが、初見ではまごまごしている内に上に飛び乗られてしまい、落下攻撃できなかった。むしろ自分が落下してダメージを受けてハンデを負って戦闘開始に。

 ただ、私はこのシリーズをプレイしているベテラン腐乱不死なので、さすがにこの程度のボスは初見でもやられはしない。この手のボスは足下に取り付くのが有利なのはわかっているし、モーションが鈍すぎるのでローリングでかわすのも余裕。


 牛頭のデーモン

 戦場は狭いし矢を放ってくるザコはいるし、ボス2体目にしていきなり意地悪すぎないか? 私はベテラン不死だからこのシチュエーションにも慣れてるけど、当時のプレーヤーは地獄を見たんじゃないかと思う。

 なんだよあのザコ、矢を撃ってくるんじゃねえ! とか文句を垂れていたら、デーモンが勝手に転落死して決着した。ボスが転落死するのか、このゲーム。酷いクソゲーだなと思った。


 飛竜ヘイカルト

 下から尻尾を弓矢でちくちくしていたらなんか武器がもらえた。HP減らなすぎなので諦めた。

 倒さなくていい敵だが、まともに戦うと、こいつは気分で即死ブレスを吐いてくるからすんごい鬱陶しい。即死ブレスには特にパターンはなく、本当に気分だからわけわからん。真面目に戦わない方がいい敵ではある。火力が上がったら、遠くから弓矢でちくちくハメ殺すのがよかろう。


 鐘のガーゴイル

 ヘイカルトは厳密にはボスじゃないからこいつが3戦目。3戦目から2体ボス。"II"だとガーゴイル軍団と戦うのはもうちょっと後になっているから、やはり無印はゲームバランスが鬼だなと思った。

 もっとも、私は苦戦しなかった。"II"や"III"のガーゴイルと比べたら行動が鈍すぎる。余裕で見てかわせる。とはいえ2回ほど、1体目と戦っている横から炎を吐かれて死んだが。


 山羊頭のデーモン

 山羊野郎はクソ弱いが、戦場がすんごい狭くてコナミの呪いでカメラが暴れるのと、犬が2匹いるせいですんごい鬱陶しい。山羊の弱さをカメラプルプルで補おうとする魂胆はクソ過ぎる。考えた奴は地獄の炎で焼かれるがいい。

 なお、フロムはこのクソシチュエーションが気に入ったらしく、"II"でも"III"でも全く同じシチュエーションで戦わせるシーンがある。ただしボス戦ではなく、上から魔法や弓矢でちくちく犬コロをいじめ殺せばよくなっている。

 このことからもわかるように、本シリーズでは「正々堂々」とは「馬鹿」と同義である。いかに汚く楽に勝つかがこのゲームの主眼。そういう意味では生粋のアクションゲームとは言えない。本作で技術を競うのはナンセンス。むしろいかにテクニックを要さない方法で一方的に相手をなぶり殺しにするかが重要なのである。


 貪食ドラゴン

 フェイントをかけて攻撃を誘発し、床をペロペロしはじめたら腕を斬る。その繰り返し。弱すぎる。

 こいつの尻尾を切ったら武器がもらえることを後に知り、2周目ではちゃんと斬っておいた。


 混沌の魔女クラーグ

 正面に対しやや斜めあたりに取り付いて斬れば、さして攻撃が当たることもなく攻撃し続けられる。気をつけなければならないのは奇跡のフォースの呪術版みたいな近接爆発攻撃だけ。弱すぎる。


 月光蝶

 ずっと空中を飛んでるので、最初どうやって倒せばいいかよくわからなかったが、弓矢を使う手もあるし、城壁に留まったところをタコ殴りしてもいい。

 いずれにせよ、魔法攻撃をローリング回避できれば死ぬ要素はない。


 アイアンゴーレム

 1周目は足に取り付いてひたすら攻撃。ほとんどの攻撃は当たらない。なんか食らっても即エストでOKだった。

 あまりにあっけなく倒せたので「は?」と思ったが、2周目以降にこのボスの真のクソさを知った。基本的に見てかわせる攻撃ばかりでかなり弱いボスだが、掴み攻撃で城壁の外にポイ捨てされたり、押し出されて落下死したりと、一撃死の要素が結構多い。雑に戦うとしょうもないことで死ぬ。

 というわけで、基本的にはノーダメージを目指し、丁寧に攻撃をかわして戦う方がいい。特に掴み攻撃のモーションは覚えておいて、始まったら遠くに逃げる。


 オーンスタインとスモウ

 ガーゴイルよりも本格的な2体ボス。

 攻撃パターンを見るに、おそらく純魔だとレンジ外から魔法攻撃で簡単に勝てそうな気がする。

 戦士だと接近する必要があるが、その場合は面倒くさい。2人とも攻撃は散漫で、見てかわすのは余裕なのだが、2人に時間差攻撃されると食らってしまうので、そういう事態は避けたい。しかし、なかなかそのチャンスがないのである。すんごい長期戦になる。面倒くさいったらありゃしない。

 残り1人になって巨大化したら、ジャンププレス攻撃だけ気を付けていればあとは勝てる。ただ、このプレス攻撃が即死級のダメージなので、事故死することもままある。そうしたらやり直しである。だりぃ。

 最終的にまともに戦うのにうんざりして、ソラールを召喚して楽に勝つことにした。ソラールを呼べばこのボスは一気に弱体化する。


 三人羽織

 一応ボスらしい。


 四人の公王

 三人羽織の次は通常はニトだが、あの真っ暗地帯を例のゴミランタンで行くのは無理と判断し、諦めて小ロンドを攻略することにした。おかげでカアスと出会って闇エンディングに行くこととなる。

 1周目は簡単。とにかく近づいて殴っているだけで死ぬ。

 2周目以降になると、単純な死ぬまでブン殴る作戦は通用しなくなり、沸いてきた他の公王にときおり気分で横槍を入れられるようになる。真面目に戦うと超鬱陶しい。邪魔されたら負け、されなかったら勝ち。ほとんど運ゲーである。しかも、一度負けると再戦までの道のりが面倒くさい。

 なんとかならんのかこのクソボスはと思っていろいろやっていたら、大魔法防護を使うと大幅にダメージが軽減されることを知った。というわけで、強靱を上げるだけ上げて、大魔法防護を使って、打刀+15で死ぬまでブン殴る作戦で勝利。

 勝っても負けても楽しくない、本作のボスの中でもクソ度高めである。真面目に戦うべきではないし、誰も褒めてくれない。あんなクソボスと正面から戦うなんて馬鹿だなと思われるだけである。大魔法防護を使うのだ。それで全て解決する。


 爛れ続けるもの

 爛れさんは、本来はアイテムを取ることで戦闘開始となるらしいが、私はその前に弓矢で攻撃して開始となった。安全地帯っぽい岩陰は、岩を貫通して攻撃判定が来るので実際は安全地帯ではないが、あそこで攻撃を誘発させて、攻撃を回避して手を斬ってを繰り返せばそのうち勝てる。面白くも何ともない作業である。


 デーモンの炎司祭

 クラーグも使ってきた、フォースみたいな爆発魔法だけが厄介。あとは足に取り付いて斬りつけていればいい。


 百足のデーモン

 初見だとどうやって倒せばいいのかさっぱりわからなかった。溶岩に入ったら死ぬけど、あいつ溶岩から出てこないじゃん。

 そのうちなんか食われてしまったので、ああ死んだなやり直しか、と思ったら、なぜかデーモンは天井にめり込んでしまった。そして異次元の彼方へと転落死して死亡。結局何もしないまま勝ってしまった。クソゲーだなと思った。

 2周目は、右奥にある広場で戦ってみた。ここなら足場がある。しかし、初見でこの位置はわからなくないか? 結構酷いぞこのボス。

 3周目以降はショートカットを使って戦闘を回避している。めんどいわりに面白くもないボスだし。


 混沌の苗床

 ぶっちぎりで本作随一のクソボス。初見で崩れる床の位置なんてわかるわけないし。

 ひたすらほうきでプレーヤーを崖下に掃き捨てようとするクソ野郎。中央部に乗り込もうとしたら回避不能の炎の嵐でノックバック転落死を狙う。とにかく落下死。『忍者龍剣伝』じゃねえんだぞ。このクソが。

 左右の球体は弓矢で狙えばまあまあ安全。ただし、右側の狙撃ポイントの周辺は床が抜けて帰り道を失うので、まず右の球体を破壊したら、帰還の骨片で離脱して仕切り直した方がいいと思う。帰り道でほうきで掃き殺された場合、回収困難な位置にソウルが落ちるからである。

 攻略パターンがわかったら簡単に勝てるが、それでも事故死のリスクはある。そしてこいつにやられると、再戦までの道のりが遠く果てしない。


 灰色の大狼シフ

 お腹の下に潜れば斬り放題だが、ワンちゃんは賢いのですぐ逃げようとする。それを追っかける。その繰り返し。弱い。


 墓王ニト

 お供のスケルトンが厄介だが、落下地点の周辺だけで戦っていると、でっかいガイコツは索敵範囲外になるらしく、戦闘に参加しない。ちっこいガイコツ達を神聖武器で永遠に眠らせたら、あとは見え見えの大振り攻撃をかわしつつ攻撃するだけ。闇の衣にはダメージ判定はないらしく、基本的には正面から斬りつけねばならないが、それだとニトの攻撃の射程範囲内に身を置くことになり、まあまあリスキーである。突き攻撃をしてくる際に衣からちらっと見えるおみ足には判定があるので、この足を攻撃するのが一番安全。


 霊廟の聖獣

 書庫にて初戦シースと対峙するが、倒し方がわからなくて「なんかアイテムがいるのかな?」と思い、帰還の骨片で撤退。その後割れたペンダントを入手して「これか!」と思うもやはり違い。

 ペンダントの説明にウーラシールとあったので、宵闇関係のアイテムかな? と思って滝に行ったらDLCの世界に迷い込んでいた。

 聖獣も他の四つ足と同様、懐に潜り込むのが安全だが、空を飛んだりしてすぐ間合いを取ってしまうのでなかなか有利な状況を維持できない。面倒くさい。早く死んで欲しい。

 一番安全なのは、突風攻撃(ダメージなし)からの突撃をかわして攻撃すること。連発してくれて楽勝の時もあれば、ちっとも出してくれないときもある。


 騎士アルトリウス

 本作唯一のまともなボス。"III"のボスっぽい、素早く隙のない連続攻撃を繰り出してくる。こちらはその攻撃を見切り、回避して隙を見つけて斬りつける。そうだよ! これこそボス戦だよ!

 なかなか戦っていて熱いボスだが、"III"基準で言うとそこまで強くない。攻撃が見切りやすいから結構楽だし、"III"のボスよりお休みタイムが長い。間断なく攻撃を連発してくるわけではない。

 ……ところであなた、"III"のボスとしても出てませんでしたっけ?


 あと、残念ながら、非常に簡単に勝つ方法がある。アルトリウスの盾などの受け値の高い盾を装備してガン盾戦法を使えば、非常に安全かつ楽に攻撃を防御し、反撃できる。回避する必要なし。


 深淵の主マヌス

 クソボス。ほとんどの攻撃は容易に回避、防御可能だが、たまに気分で即死級の闇魔法や掴み攻撃、5連コンボをしてくる。闇魔法を一切使ってこないこともあり、そうなると超絶楽だが、たいがいは変なタイミングで気まぐれに使われて食らって死ぬ。

 銀のペンダントを使うと闇魔法を弾けるが、これがすんごい使いづらくて実用的ではなく、こんなもんを使っているくらいなら回避した方がマシなのだが、たまにペンダントでないと回避困難な攻撃もある。面倒くさい。

 アルトリウスの大盾などと槍を組み合わせて、槍ちくちくで安全に攻撃するのが良さげか。

 あと、生者で、事前にシフのイベントを見て結界の盾を取っていると、戦闘開始位置から左にシフのサインがある。シフを召喚すると、多少は囮になってくれる。シフの行動は気まぐれなので過信はできないがまあまあ役に立つ。


 黒竜カラミット

 別に強くないのだが、気まぐれに即死級ブレスを吐いてきてご破算にされることがあるのが鬱陶しい。

 カラミットの尻尾を斬ると武器が手に入るらしいが、こいつの尻尾を狙えるタイミングがあまりになさすぎる。

 2人いればなんとかなるかもしれないが、どうやらこのボスにはNPC白霊はいないらしい。というわけで、リアル白霊が必要になる。もっともその白霊が、こっちが尻尾切りをしたがっていると気付いてくれる保証はない。

 私は諦めた。打刀と銀槍だけでなんとかなってるし、使うかどうかもわからない武器のために苦労することもない。実績にも絡まないし。


 白竜シース

 普通に戦うと全然隙のない攻撃を連発してくるクソボス。しかし、左右の尻尾の先の辺りに取り付いて攻撃しているとシースの攻撃は全然当たらない。ノーダメージで一方的に斬り続けられる。どっちにしてもクソボスである。


 半竜プリシラ

 戦闘になると透明化するが、足跡で容易に居場所がバレてしまううっかりさん。

 尻尾を切ると武器が手に入るが、1周目はあまりに弱すぎて、尻尾を切る前にうっかり倒してしまった。

 2周目はちゃんと死なないように気をつけて尻尾を集中攻撃した。


 陰の太陽グウィンドリン

 攻撃を回避しながら近づいて、殴るだけの簡単なお仕事。1周目は特に苦労しないが、2周目は攻撃が即死級のダメージになるため気が抜けない。このゲームはボスの弱さをバ火力でごまかしている。面白くない調整である。ボスもプレーヤーも一撃死ということなら理解できるのだが。

 魔法は大魔法防護(魔法防護でも充分実用的)でダメージを減らせ、矢は物理カット100%盾を構えておけば食らわない。即死じゃなくなれば2周目でも楽な相手となるだろう。


 はぐれデーモン

 北の不死院への戻り方がわかったのは、ラスト寸前だった。わかりにくくない? あれ。

 はぐれデーモン自体に言うことはない。弱い。攻撃が大振りで散漫。近接爆発魔法だけ気をつけていればいい。


 薪の王グウィン

 若干"III"のボスっぽいが、動きは鈍い。1周目は意外なほど楽な相手だった。"III"基準で言うと、法王サリヴァーンよりも弱い。たぶんサリヴァーンを倒した不死なら楽勝だろう。モーションが素直だから見切りやすい。

 2周目以降はバ火力になり、下手にミスると即死級のダメージを食らう。

 面倒くさいのでソラールを召喚して楽に勝たせてもらうことにした。1対1でもそんなに苦労しないボスだが、2対1になればものすごく楽。

 攻撃の多くはパリィ可能な模様。本作はシリーズの中では比較的パリィが取りやすいので、タイミングを掴んだらかなり楽なボスになる。


 私は、このゲームのボスを苦労して正面から倒したいとは思えなかった。そういうバトルを望むなら"SEKIRO"をやる。

 このゲームはボス戦を楽しむゲームではない。楽に勝つ方法を見つけるゲームなのだと私は思った。

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