PC:オンライン対戦ゲーム
Apex Legends
Steamにて"Apex Legends"をプレイ。
もともと私はこのゲームをプレイする気はなかった。3人でチームを組んで戦う対戦FPSだからである。
私は野良で即席適当連携を取るゲームは好きだが、このゲームのように少人数でチームを組んで相手チームと戦うゲームの場合、どうしたって軍隊並に統制の取れたチームが有利になるし、それが求められてくる。
私はそんなプレイは望んでいない。それが望みならゲームなんかやらずに自衛隊に入る。なんでゲームごときで軍人せにゃならんのか。無料でも御免である。現金で給料が出るなら考える。
しかし、FPS初心者の友人がなぜかこんなガチFPSゲーをプレイし始めたので、訓練場で練習相手になるために始めた。
だが、しばらくプレイして気付いた。このゲームは基本的に3人ないし2人でチームを組んで殺し合うゲームだが、いつの間にか1人でも出撃可能になっている。
私は以前、このゲームについて調べたことがあったが、その時は1人出撃は不可能だったはずである。アップデートで変更されたらしい。
だったらどうするか。決まっている。ソロプレイ決行である。仲間なんかいらねえ!
……というわけで本作は、血に飢えたゲーマーどもが偽りの友情を育みつつ殺し合っている戦場に単独で潜入する、本格派エスピオナージ・サバイバルゲームである。
NPC相手のイージーな潜入ミッションには飽きた工作員向けのハードコアなゲームといえる。
想像上の友情を育む虚無に満ちたランクマッチやアリーナといったモードも存在するが、もちろんこのゲームの真価はソロプレイにある。
当然、単独出撃は大幅に不利だが、ムカつく仲間がいない喜びには代え難い。"Dead by Daylight"や、今は亡き"Evolve"でも1人で多数を相手にしてきたんだし、なんとかなるだろう。たぶん。
本作はチームプレイが有利になるような調整をされており、接近戦を重視したバランスとなっている。具体的には、キャラクターの耐久力がそこそこ高く、かつ、回復に時間がかかるようになっている。
1~3発で死ぬゲームなら、ヘッドショットを連発することで1人で多勢を相手に戦える。"Borderlands"並に丈夫でシールドが自然回復するなら、ヤバくなった際に離脱しやすい。
しかし、本作の仕様ではどちらもできない。攻撃するときは多対一の状況を作り、ピンチの時は仲間に援護してもらうことを想定した仕様なのである。
このゲームで一撃死を狙えるのは、ごく稀に入手できる対物ライフルだけ。普通のスナイパーライフルだとヘッドショットでも2~3発必要で、つまりは2~3人で同じ標的を狙撃して、初めて狙撃キルができるようになっている。1人だと狙撃の効果が薄い。たまに殺されてくれる人もいるが。
ソロプレイの場合、本来なら敵とは距離を離して戦いたいのだが、それだとこのゲームではなかなか止めを刺せない。暗殺するにはどうしてもリスクを冒して接近する必要がある。それがこのゲームにおける難題のひとつとなる。
ダメージを受けると、その回復には数秒から数十秒かかる。味方のバックアップがない場合、どうやって回復のタイミングを作るかは難しい課題となる。
さらに、ライフがなくなったときの扱いも、ソロとチームでは変わる。ライフがなくなったとき、チームの仲間が生存していれば死亡扱いにならずダウンとなる。ダウン中にさらにライフを削られると死亡するが、その場合も仲間によってリスポーンしてもらうことができる。
しかし、ソロだとダウン即死となる。
厳しいことばかりだが、やってみると案外楽しい。
ランボーやゴルゴ13並の腕を持つか、チートしているクズなら話は別だが、伝説の傭兵でもないただの工作員が多勢を相手に暗殺を決めるには奇襲しかない。
NPCなら決まった行動で決まった反応をするから楽だが、PCは行動を読み切れないし、戦ってみなければ腕の程もわからないから不確定要素も多い。
みんなが派手に乱戦を繰り広げる中、ひたすらじっと草むらや水中に潜み、チャンスを捉えたら弓で射抜く。アイテムボックスの後ろに隠れて、漁っている瞬間に飛び出してショットガンを叩き込む。建物内のドアの横や階段の下に隠れて背中を向けたところを撃つ。前後から敵がやって来たら、うまく誘導して互いを戦わせ、どさくさに紛れて逃げたり暗殺したりする。
そう簡単に決まるわけではないが、だからこそ決まったときの興奮も大きい。
……やるゲームを間違えている気がしてならない。
他のプレーヤーが数を頼みに適当に突撃して適当にキルを取っているのをスコープ越しに見ていると、「楽しやがってこんちくしょう」と思うこともある。
私は、現状では初期キャラのみ使用可。使えるキャラは全員使ってみたが、一人で戦うならバンガロールが扱いやすい。
スモークグレネードの使い勝手がかなりいい。逃げるときはもちろん、攻撃にも使える。うまくスモークグレネードを使えば、敵の連携を一時的に分断できる。煙で混乱している隙に狙った一人を暗殺し、逃亡するのである。
狙撃が決め手にならないこのゲームでは、スモークグレネードを使った一撃離脱はかなり貴重な一手となり得る。ものすごくリスクは高いが。
チーム戦だとスモークグレネードの使いどころには神経を使うだろう。仲間の邪魔になりかねない。一人だとその点は気楽である。
とりあえず1人解禁できるようになったので、誰を解除するかは考案中。候補としては、デコイで攪乱戦法が使えるミラージュか、高速移動できるオクタン、グレネードをたくさん持てるヒューズか。グレネードは攻めるにも逃げるにも便利だから多数持っておきたい。
ただどれも、スモークグレネードほどシンプルかつ効果的な能力とは言えないので、このままバンガロールだけでいいかなあという気もしている。
武器は現地調達なので欲しい武器が手に入るわけではないが、好んで拾っているのはマークスマンライフルとショットガンという構成。ショットガンの代わりにLスターを使うこともある。軽機関銃なのに短機関銃みたいな性能の変な銃。
一人で多数を相手にする場合、本来なら距離を取って戦いたいが、先にも言ったように、このゲームでは一人での狙撃に旨味が少なく、また、こっちが一人だとわかると敵は突撃してくる。なので実はマークスマンライフルはイマイチだったりする。
おそらくこのゲームで単独潜入してキルを取るなら、接近戦で乱戦に持ち込むのに特化した方がいいのだろう。敵を混乱させて、こちらの頭数を把握される前に倒すのである。
ただ、あまりやらない戦法なので、まだうまくチューニングできていない。
ところで、このゲームを始めたきったけはFPS初心者の友人が始めたからなので、たまに2人で出撃することもある。初心者だからと遠慮しているのか、あまりやりたがらないが。自分からやり出したのに。
私もこのゲームの初心者だが、相方はFPS自体が初心者なので、1人でやるのと大差ないのではないかと思うだろう。
しかし、それはもう全然違う。初心者だろうがなんだろうが、1人増えればかなり楽。単独潜入ではうんざりするほど地道な努力を重ねて有利な状況を作り出し、それでも返り討ちに遭ったりするが、2人いればわりと適当にわーっと突撃してもなんとかなったりする。
仲間万歳。友情万歳。数の暴力こそ絶対の正義である。正義サイコー!
[追記]
何度も出撃しては死ぬのを繰り返していて、気付いたことがある。ピストル、ショットガン、SMGは、スコープを覗き込んでもほとんど移動速度が落ちない。つまり、回避行動を取りつつエイム射撃できる。
近接戦が多くなるこのゲームでは腰撃ちが重要になると思っていたが、実際は、移動速度があまり落ちない銃を使ってエイムして撃った方がいいようである。
これに気付いたおかげで、近接戦での撃ち合いがマシになった。イーブンの状況で勝てるようになってきた。もちろん、卑劣な闇討ちの成功率もアップ。
特に、ショットガンの有効射程が伸びるのが大きい。腰撃ちだとショットガンの射程がかなり短いのが悩ましかったのだが、エイムするとだいぶ伸びる。
こうなるとピースキーパーがかなり強力。エイムし続けることで集弾性が上がり、強力な一撃を叩き込める。
一方、EVA-8はなぜかエイムするとかえって弾が拡散するようである。バグってるのだろうか。
近接戦で回避行動を取りつつエイム射撃するのは慣れが必要だが、実は私は腰撃ちよりこっちの方が得意だったりする。
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