Darlin'…… ごほうび、もらってもいい?

 メグミの入試の前日。

 ハヤテは2日後に控えたライブの練習のために、スタジオに行く事になっていた。

 合唱部の練習の後、スタジオに行くまでのほんの短い時間ではあるが、少しでも不安を和らげる事ができればと、ハヤテはプリンを買ってメグミの家に向かった。


「ハイこれ、いつもの」

「ふふ。いつもありがとう」


 メグミは笑いながらプリンを受け取った。


「落ち着いて試験受けるんだよ。緊張しないでよく問題読んで。あっ、受験票は絶対忘れないように!」

「ハヤテ、先生みたい」

「自分の受験の時より緊張してるかも……」


 緊張の面持ちで胸を押さえるハヤテを見て、メグミはおかしそうに笑った。


「ハヤテが代わりに緊張してくれるから、私はあんまり緊張しなくて済むかも」

「それならいくらでも緊張するけどさ……」

「ありがと。でも、お守りもらってもいい?」

「お守り?」


 そんなもの持っていないけど……と思いながら、ハヤテは首をかしげた。


「お守り、もらうね」


 そう言ってメグミは、ハヤテの肩に手を置き、少し伸び上がって顔を寄せ、柔らかい唇をハヤテの唇に重ねた。

 いつもの甘いキスではなく、ただ唇を押し当てるだけの長いキスの後、メグミは静かに唇を離して微笑んだ。


「ありがと。これで大丈夫」

「お守りって……ホントにそんなんでいいの?」

「いいの。私にはハヤテが一番のお守り」

「ホントに守れたらいいんだけど」


 ハヤテが心配そうに呟くと、メグミがハヤテの手を握って笑った。


「あのね……ハヤテのライブが終わったら、ごほうびくれる?」

「ごほうび?入試の後じゃなくていいの?」

「うん」

「ごほうびって……何が欲しい?」


 何か欲しい物でもあるのかと思いハヤテが尋ねると、メグミはハヤテの長い指に唇で触れた。


「ん……ハヤテがいい」

「えっ?!」


 メグミは指に口付けながら、驚くハヤテを上目使いで見つめた。


「ハヤテにも……ごほうび、あげるね」


 いつになく色っぽいメグミの仕草に妙にドキドキして、ハヤテは真っ赤になった。


(なんだこれ……めっちゃドキドキしてるよ……。メグミ色っぽ過ぎ……)




 メグミが無事に入試を終えた翌日、ハヤテは初めてライブハウスのステージに立った。

 ピアノの演奏会では味わった事のない緊張感と高揚感は、とても気持ちが良かった。

 演奏を予定していたバンドのオリジナル曲の最後に、ハヤテの希望でカバー曲を演奏した。

 メグミがライブを観に来る事になって、ハヤテがバンドのみんなにお願いして演奏する事を決めた。

 ハヤテがキーボードを弾き、そのメロディに乗せてボーカルのコウが歌う。

 それはメグミの好きな曲、ヒロの『Darlin'』だった。




『Darlin'』


 いくつもの偶然 重ねて あの日

 たった一人の 君と巡り会えた

 こんなにも 誰かを 愛しく想う

 そんな日が来るなんて 奇跡のよう


 君と出会うまで 知らなかった気持ち

 君が与えてくれた 甘い時間

 君と出会うまで知らなかった自分

 君が教えてくれた 胸の痛み


 互いを求め 重ねた温もり

 大切なもの 失う怖さ

 自分以上に大事なものが

 できる幸せ 初めて知った


 Darlin' どんなに 時が過ぎても

 君への想い 変わらないから

 Darlin' この先 何が起きても

 守りたいんだ 君のすべてを


 Darlin' 涙も 嘘も 要らない

 君の未来を 僕に預けて

 Darlin' 誰より 幸せにする

 君の代わりは どこにもいない




 ライブハウスのカウンター席では、若い観客から逃れるように大人の男二人がグラスを傾けていた。

 ギムレットを飲みながら、ハヤテの父親のタカマが呟く。


「この曲、たしかチーちゃんが結婚する時……」

「ハタチになってすぐだったな……。この曲でカミさんにプロポーズした」


 タカマの音楽仲間でもある『チーちゃん』こと和泉 知絋は、世間では『ヒロ』と言う名で知られている実力派人気ミュージシャンだ。

 ヒロはタバコに火をつけながら、懐かしそうに目を細めた。


「オレの唯一のストレートなラブソングだ」

「チーちゃんは天の邪鬼だからな。しかし、ハタチは早いよな」

「カミさんの腹ん中に子供がいたからな、ケジメってヤツか。いずれは一緒になりたいって思ってたのが、予定より少し早くなったってだけさ」


 ヒロはさらりとそう言って、ジンライムのグラスを傾けた。


「チーちゃんは今のハヤテより若い時に結婚して子供もいたって事か」


 タカマがステージの上でキーボードを弾くハヤテを見つめて呟くと、ヒロもタバコの煙を吐きながらハヤテの方を観た。


「カミさんの方が4つ歳上だし、しっかりモンだからさ。オレの歳はあんまり気にならなかったよ。タカさんだって結婚早かったんだろ?」

「そうだな。23で結婚して、長男がもう24か……。早いもんだな。うちも姉さん女房だ」

「オレらみたいな、いつまでもガキみたいに夢を追ってる男の嫁は、しっかりモンのカミさんじゃないと務まらないのかも知れねぇなぁ」


 ヒロがタバコの煙を吐きながら笑うと、タカマもおかしそうに笑う。


「いつまでも子供だと思われてるからな。一番手の掛かるデッカイ長男くらいに思ってるんじゃないか?」

「間違いねぇ。それでも文句ひとつ言わずに自由に泳がせといてくれるんだから、頭上がんねぇのよ」

「どんだけ自由に泳ぎ回ったつもりでも、全部カミさんの手の内なんだけどな」

「言えてる」


 タカマとヒロは笑いながらお酒を飲んで、ステージに視線を向けた。


「ハヤテはこの曲が好きなんだな」


 タカマが呟くと、ヒロは唇の左端を少し上げてニヤリと笑う。


「いやぁ……『ハヤテが』ってより、彼女が好きな曲なんだろ。息子の顔見てみな。あれは好きな女に聴かせたくて弾いてる顔よ」


 ヒロの言葉を聞いてタカマは、愛しそうにキーボードの鍵盤の上に指を踊らせるハヤテの、穏やかな顔をマジマジと見た。


「……オレにもあんな時があったな」

「それにしてもタカさん……ハヤテはアンタにそっくりだよな」

「だからハヤテの母親は、ハヤテに期待したくてもできないんだ」

「何、どういう事よ」

「ハヤテは3人の息子の中でも、抜群の才能持ってる。兄貴と弟には10教えてやっとできるところ、ハヤテは教えなくても当たり前にできるんだよ。もちろん、本人の努力あっての事なんだけどな」

「へぇ。やるじゃん」

「その子のレベルに応じて、教え方も伸ばし方も違って来るわな」

「まぁ、当然だな」

「誉めないとやる気出ない子もいるし、厳しくされると自信なくして辞める子もいる。兄貴と弟はそんな感じだ。母親が掛かりっきりで苦労して教えてた」

「って事は……」

「あぁ、その分、ハヤテは一人でもできる子だから、あまり手は掛けてないはずだ。誉めるとそこで満足して前に進む事をやめてしまうんじゃないかって、他の二人みたいに大袈裟には誉めてないと思う」

「いくらできる子だって……。ハヤテは……勘違いしてるんじゃないのか?」

「かもな……。たまに会っても下ばっかり向いて目も合わせようとしなかったし、ロクに会話しようともしなかった。ある程度の歳になってからは、家の中で笑ってる所なんて見た事なかったよ」

「まぁ、そうなるわな……」

「それが、この間久々に会ったら、ちゃんとまっすぐ目を見て話してくれてさ。あまり一緒にいてやれなかったのに、オレみたいな仕事もいいって。たいして飲めもしないのに酒にまで付き合ってくれてさ。素直に嬉しかったよ……」

「頑張っても誰にも認めてもらえないんじゃ自信もなくすよ。彼女のおかげで変われたんじゃねぇか?少なくとも、人前で彼女への曲が演奏できるくらいにはな。たださ……」

「ただ、なんだ?」

「自分の行きたい道を迷ったりあきらめたりするのを、彼女のせいにしなけりゃいいんだけどな……」


 ヒロはそう言ってジンライムを飲み干した。

 ステージでは次のバンドが演奏の準備をしている。


「アイツ、将来どうすんだろうな」


 タカマが父親の顔でポツリと呟くと、ヒロはタバコに口をつけて、煙を吐きながら、楽しそうな顔で言った。


「やっぱ欲しいわ、あの才能。真面目なのに天然でおもしれぇしな。だけど、ハヤテをオトすのは難しいだろうねぇ……」




 ライブの後、ハヤテは打ち上げの一次会にだけメグミを連れて参加した。

 もう少しだけでも、とみんなに引き留められはしたが、メグミがまだ高校生なので『帰りが遅くなるといけないから』と言って、なんとかその場を離れた。

 でも、メグミが高校生だから……と言うのは口実で、本当は少しでも早く、メグミと二人きりになりたかったのだ。

 打ち上げの後、ハヤテはしっかりとメグミの手を握って、黙って歩いた。


(オレはいつからこんなに独占欲が強くなったんだろう……)



 ライブ中、メグミは、兄のショウタの勇姿を観に来ていたソウタと一緒にいた。

 ライブの前やライブ中は、メグミと一緒にいる事ができないのは、もちろんわかっていた。

 それでも、メグミとソウタがただの友達だとわかっていても、遠目に見てもお似合いな二人の姿に、ハヤテは軽い嫉妬を覚えた。

 出番を終え一度楽屋へ戻った後、ハヤテはできるだけ平静を装いながらも、客席にいるメグミのそばへと急いだ。

 整った容姿と、高校生とは思えない色気を持つメグミは、誰がどう見ても目立つ。

 ソウタが隣にいた事で知らない男に声を掛けられたりはしなかったが、男たちがチラチラとメグミに視線を投げ掛けている事に、ハヤテは気付いていた。


(ソウタのおかげでメグミが変なヤツに絡まれなかったって事か……。目の前にいるのに、隣にいて守れないって……他の男に守られてるって……なんか悔しいし、情けない……)


 本当は出番が終わってすぐにでも、その場からメグミを連れ出したかった。

 だけどやはり大人として、仲間との付き合いも大事だと、なんとか思いとどまった。

 とりあえずハヤテもメグミもお腹が空いていたので、打ち上げで訪れた居酒屋で軽く空腹を満たした。

 メグミは未成年なのでジュースだったが、ハヤテは仲間に勧められ、ジョッキに並々と注がれた生ビールを飲んだ。

 お酒を飲むハヤテを初めて見たメグミは、やっぱりハヤテも大人なんだね、と笑った。



 居酒屋を出てしばらく経った頃、黙って歩くハヤテに手を引かれるまま歩いていたメグミが、ハヤテの腕をもう片方の手でギュッと握りながら尋ねた。


「ハヤテ、どうしたの?」

「え?」

「さっきからずっと黙ったまま歩いて……どこに行くつもりなの?」


(あ……。何やってんだ、オレ……)


 いろいろな事を考えているうちに、随分歩いたらしい。

 打ち上げで思ったより多く飲んだビールと、その後かなり歩いたせいで、ハヤテは少し酔いが回って、いつもの自分なら絶対有り得ない事をしたり、言ったりしてみようかと思う。


(メグミ、困るかな?たまには困らせてみようか……。どんな顔するんだろ?)


「ハヤテ……?」


 メグミが少し心配そうにハヤテの顔を覗き込んだ時、ハヤテはメグミの頭を引き寄せて、いつもより強引なキスをした。

 キスの後、ハヤテはメグミを思いきり抱きしめて、いつもより強い口調で話す。


「メグミを誰にも取られないように遠くに行こうと思っただけ。ソウタにも、誰にも……他の男になんか、メグミは絶対渡さない」


 駅前の大通りほどではないとは言え、週末で人通りの多い往来でハヤテがそんな事をしたので、メグミは驚き戸惑っている。


「えっ……ハヤテ、酔ってる?」

「酔ってるかもな。でも、嘘じゃないよ。オレはいつもそう思ってる」


 ハヤテはまたメグミの手を引いて歩き出した。


「どこ行くの?」

「早く二人きりになりたいって、ずっと思ってた。思いきり抱きしめて、メグミがオレだけのメグミだって、確かめてもいい?」


 いつになく大胆なハヤテの言葉に驚き、メグミは少し照れくさそうに目をそらした。


「なんか……ハヤテじゃないみたい……」

「こんな、オレらしくないオレは嫌い?」

「ううん……。たまにはいいかな……」


 メグミが微笑むと、ハヤテは立ち止まり、メグミの頬にキスをして、耳元で囁いた。


「今夜は帰してあげられないけど……いい?」

「……うん……」



 翌朝。

 目覚めたハヤテはうっすらと目を開き、見慣れない天井を眺めた。


(ここ……どこだっけ?)


 モソモソと寝返りを打つと、すぐそばにあるメグミの寝顔に驚き、ハヤテは我に返る。

 自分もメグミも裸のままでベッドに寝ている。

 ベッドの周りには、昨日着ていた二人の服が、無造作に脱ぎ捨てられていた。


(えーと……。なんだっけ?)


 ハヤテは夕べの出来事を思い出そうと、寝起きの頭をフル回転させた。


(かなり酔ってたから記憶があやふやだな……。夕べ、ライブの打ち上げの後……メグミと歩いてて……それから……なんか、メグミを困らせちゃおうかなぁ、みたいな?)


 困らせてみようと思って、その後どうしたのだろう?


(なんだっけ?メグミになんか言った……?)


 メグミの寝顔をジッと見つめていると、ハヤテはメグミの鎖骨の辺りや首筋に赤いアザのような物がいくつもついている事に気付いた。


(なんだこれ……)


 ハヤテが首筋にそっと触れると、メグミはくすぐったそうに首をすくめた。


「ん……ハヤテ……もう……ダメ……」


(寝言?え?何この感じ?!)


 一体何をやらかしたのかと、ハヤテは再び、夕べの出来事を思い出そうと必死に考えた。


「うーん……」


 ハヤテが思わず唸ると、メグミがゆっくりと目を開いた。


「おはよ……ハヤテ……」

「あ……おはよう……」


 ハヤテがジッと見ている事に気付くと、メグミは少し恥ずかしそうに目をそらした。


「そんなにジッと見ないで……。さすがに、これ以上はもう無理だよ……」

「えっ?」

「覚えてないの?」

「えっ?あ、いや……」

「ハヤテ……めちゃくちゃ激しいんだもん……。あんな事するなんて……ビックリした……」

「えぇっ?!」


(なんにも思い出せねぇ!!)



 酔った勢いと軽い嫉妬も手伝って、ハヤテは今までにないほど激しくメグミを抱いたらしい。

 メグミは自分だけのものだと主張するかのように、メグミの鎖骨の辺りや首筋に、無数のキスマークをつけたようだ。

 恥ずかしくて言えない、とメグミが言うほど、ハヤテはメグミをめちゃくちゃにしてしまおうと、激しく淫らにメグミを求め続けたのだと言う。


(オレ……自分が怖い……。酔った勢いでなんちゅう事を……)


 ハヤテがあまりの恥ずかしさに、両手で顔を覆うと、メグミがおかしそうに笑った。


「ひどいな、ハヤテ……。覚えてないの?あんなに私の事……」

「わー!!ごめん!!なんかもう、ホントにごめんなさい!!もうしません!!」

「ふふ……もうしないの?それはそれで……イヤかな……」


 メグミがクスクス笑いながら、ハヤテの首に腕を回してキスをした。


「いつもと違うハヤテも……嫌いじゃないよ?」

「そう……?」

「ちょっとかっこいい事言ってたし……こんなに私の事求めてくれてるんだって思って……嬉しかった……」

「やっぱオレらしくないな……」


 ハヤテが照れくさそうに呟くと、メグミがハヤテの鼻をギュッと摘まんだ。


「でも、私がいないところでお酒飲んで、誰にでもするのはやめてね」

「しないよ!!」

「じゃあ……約束ね?」


 そう言ってメグミはハヤテの鼻から手を離すと、目を閉じて、かわいらしく唇を付き出した。


(ああもう……かわいすぎるだろ……)


 ハヤテはメグミの頭を引き寄せて唇を重ねた。

 何度もついばむようにキスをして、ハヤテは少し照れくさそうにメグミの耳元で囁く。


「あのさ……あんまり覚えてないから……やっぱりもう1回だけ……いい?」

「もう……」


 メグミは笑いながらキスをして、ハヤテにギュッと抱きついた。


「夕べみたいに激しくしないで、優しくしてくれる?」

「それはもう。めちゃくちゃ優しくする」

「だったら、いいよ」


 それから二人は何度もキスをして、甘く優しいひとときを過ごした。

 他の事は何もかも忘れてしまうほど、二人で抱きしめ合う時間は心地が良くて、触れ合う肌の温もりや、重ね合った体の重みさえ愛おしい。


「ハヤテ……私の事、好き?」


 メグミがハヤテの腕の中で尋ねた。

 ハヤテはメグミを抱きながら、優しく耳元で囁く。


「メグミ……愛してる……」


 生まれて初めて口にした言葉に少し照れながらハヤテはメグミに口付けた。


(愛してる……なんて、自分が言う日が来るとは思わなかったけど……。好きとか、大好きだけじゃ、全然足りないんだよ……)


 愛しそうに肌に口付けるハヤテに、メグミが少し潤んだ目で応えた。


「嬉しい……。私もハヤテの事……愛してる……」


 メグミはハヤテの背中に手を回して、切なげに呟いた。


「お願い……私の事……離さないで……」

「絶対離さない……。メグミ……愛してる……」


 それから二人は、何度も『愛してる』と囁きながら抱き合った。

 腕の中に抱きしめているのに、どこか寂しげなメグミの『離さないで』と言う呟きが、ほんの少しハヤテの心に引っ掛かる。

 だけど、今この腕の中にメグミを抱いていると言う事が、ハヤテにとってすべてだった。




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