第八話・お誘い

ふふ……お兄ちゃん。ボクの卵焼きを食べてくれた。


きっと……ボクの気持ち、お兄ちゃんにも伝わってる筈だね。


そうと決まったら……うん。お兄ちゃんにボクの気持ちを伝えよう。


そうして、結ばれて、ボクとお兄ちゃんは永遠に一緒。


えへ、えへへ……嬉しいなぁ。お兄ちゃんとずっとずっと………。


えぇと……何時にしようかな?


お兄ちゃんとボクが一緒になる大切な日になるから、特別な日が良いなぁ……。


うーん……あっ、この日がいいなぁ。


ねえ、お兄ちゃん「あ?なんだよ投刀塚」えぇと、あのね、お兄ちゃん。


………クリスマスって、お兄ちゃん、空いてるかなぁ?


「クリスマス?」うん。お兄ちゃん、予定はあるの?


「特に用事は無い」お、怒り気味で言わないでよ、お兄ちゃん。


 でも、そっか、お兄ちゃん……クリスマス一人ぼっちなんだね………。


だったらお兄ちゃん、ボクの家においでよ。


ボクの家、喫茶店やってるの知ってるよね?


クリスマスケーキを用意するから、お兄ちゃん、来てくれないかな?


「タダ?」うん。「なら行く」ほんと?やった!じゃあお兄ちゃん、クリスマスは一緒に過ごそうね!


えへへ……お兄ちゃんが家に来るんだ。


お兄ちゃんと一緒に、特別な夜を過ごせる。


それで……ボクはお兄ちゃんと、特別な関係になるんだ。


うん……きっとお兄ちゃんならボクを包み込んでくれる。


楽しみだなぁ……。


予定も決まったし、お兄ちゃんをお出迎えする為に色々と用意しなくちゃ。


 ……もしもの時に、薬でも入れようかな?


 ……ううん、大丈夫、そんなもの使わなくても、お兄ちゃんはきっとボクと一緒に居てくれる。


さあ、お兄ちゃんを迎える為に、用意をしようか。


     


     

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る