第九話 浮気調査
八峡………いや、流石に八峡でも、流石に、ね?
婚約したし……私以外の女と浮気なんて……しない、よね?
うん、大丈夫大丈夫……多分、………。
……うぅ、信じたいのに、八峡がアレだから信じられない。
……かくなる上は、一回、八峡の動向を見てみよっか。一日、八峡が女と関わり合いが無かったら、信じても良い、よね?
えぇと、八峡、八峡は……あ、居た。八峡……と、誰?
何か話し合ってる………あれは………贄波さん?
八峡………私以外の女と……ううん、大丈夫、まだそうと決まったワケじゃないから。
そう、八峡はただ、贄波さんと話しているだけ……話している、だけだから。
………「あら八峡、肩に糸クズが付いてるわ」「マジかよ」……っ!や、八峡が他の女に肩の糸クズ取られてるっ!
私だって取った事ないのに!!そういう初めては恋人の私とかにさせるものじゃないの!?
八峡の浮気ものっ!うぅうう……い、いや、よく考えて私。
よく考えたらただ糸クズを取っただけ……それだけだから。
ほら、その後は何事も無く二人は別れたし……うん、大丈夫、八峡は浮気してない。
けど……贄波さんが八峡に触れるの……なんかイヤだな。
贄波さんは良い人だと言うのは知ってるけど………うーん。
ん?また八峡、他の人と出会ってる……だれ?
「八峡八峡っ!八峡じゃない!!」「ちーっす、黒姫さん」あ、あれは、辰喰くんのお姉さんっ!
あぁあ!八峡にすっごく纏わり付いてるっ!!と言うか抱擁してるっ!
八峡も何故かお姫様だっこしてるしっ!私だってされたこと無いのにっ!!
八峡は辰喰くんのお姉さんと浮気………で、でも。おっぱいは私の方が大きいからっ!私の方が勝ってる!!
それとも金髪に引かれたの!?なら私も金髪にするから戻ってきて八峡っ!
あ、離れて行った………辰喰くんに引き摺られて行っちゃった。
……良く考えたら辰喰くんが居るから、八峡が付け入る隙も無い……か。
あぁ、良かった………じゃあ八峡は、無罪……なのかな。
それにしても、私が居るんだから、なるべく女性との接触は避けるべきじゃない?
こんなに私は八峡の事を考えて憂いているのに………。
……ん?あれは……永犬丸くん?………はうあっ!?
「流石我が友……良い筋肉だ」「ふっ……お前よりかはな」あわわわ!!や、八峡が服を脱いでるっ!
二人とも上半身裸………そして建物の中に!?
ウソ……八峡は、永犬丸くんと浮気してたの?!
そんな………ダメ、ダメダメダメダメ!!
そんなのダメ。八峡は私と一緒に居るべきなの!
永犬丸なんかに惑わされないで、私を見て!ねえ、八峡っ!!
間違った方向に奔らないでっ!!
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