第七話 接触禁止

 もうっ、八峡の馬鹿ッ、しないって言ってるのにっ!


「まあまあ」何がまあまあなの!?しちゃダメって!言ったのに!!将来の事とか考えなきゃいけないんだよ!?


 なのに八峡はヤル事ばっか考えて!!「相対的に相性が良いじゃん」何が相対的!?相対的要素なんて無いんだけど!!


 取り敢えず、私は怒ったから!分かる!?八峡、これからは、あれだから!


「なんだよ」一緒に居たらズルズルしちゃって、きっと出来ちゃった婚とかになると思うからっ「子供産む気なのか?」仕込もうとしてるのは八峡でしょ!?


「そう当たらねぇよ」当たる当たらないの話じゃなくて……将来的には結婚、だけど。「あぁ」私はもっとこの学園でやりたい事があるの。


 もっともっと、絡繰機巧とか弄っていたいし……友達とか、色々と遊んでいたいの。


「まあ、俺もだな」だ・か・ら。八峡は性欲が強いんだから、私と接触するの禁止。


「マジ?」………ウソ。週に一回。時間を作って過ごしてもいいけど………。


 ……うん、なんだか、その方がロマンチックだな。いいかも。


「成程、その日が性の日か」性の日じゃない!!ちょっとロマンチックに思ってたのに!八峡はえっちな事しか考えてない!!


「仕方ねぇだろ。男なんだから」お、おとこ、男性でもそう節操なくえっちな事を考え付かないし、そもそも考えても言わないんだけど!!


「むっつりが多いからな」そういう問題!?っ、と、とにかく……私も時間が欲しいから、週に一回だけね!?


 分かった!?「はいはい」返事が軽いっ!本当に分かったのならちゃんとして!!「はい」ッ……もう……。


「それで、今から?」ん?うん……今から。「じゃあ部屋から出た方が良いか?」……うん。お弁当、食べてね。


「空の弁当箱はどうすりゃいい?」………台所に置いといて。「分かった、ありがとな」………うん。


 ………………ねえ、八峡「あ?んだよ」部屋に出る前に……。一週間、会わないから、さ。


「なんだよ」……うん。えっと……あのね?「はよ言えや」……会わないから、その分だけ。


「両手広げて、どした?」ぎゅーってして?「あ?」寂しくなるから……抱き締めて?


「いや、別に会えないワケじゃないんだからよ……」こういうのはケジメだからっ!……部屋から出たら一週間は会わないのっ!


 だから、ほら、ぎゅーって!「……しょうがねぇな」あ………えへへ。


 八峡って……良い匂いするよね……「そうか?」うん……このにおい、すき。


「そうか」……うん。ありがと。八峡。じゃあ。一週間後。


「あぁ、一週間後」……またね。八峡。


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