第二話 簡易軽装
ん?あ、八峡。やっほやっほ。どうかしたの?
「ん?あぁ……葦北か」うん。なになに?お腹でも壊した?今年は暑いからって、アイスの食べ過ぎは注意しないと。
「お前じゃ無いんだからさ」む、なにさその言い方は。まるで私がアイスをでお腹を壊す様な言い方をして。
こう見えてお腹の方は強いんだから。アイスをバケツ一個分食べたってへっちゃらなんだからっ!
「怒るところ違うだろ」ん?……アイスでお腹を壊す事以外なにかあるの?
「いや……普通、お腹壊すまでアイス食べないもんっ……じゃねぇのか?」…………あぁ。うん。別に、ね?うん……そんなアイス食べてないから。うん。勘違いしないでよね?
「あ、そうだ、それよりもさ」ちょっと待ってまだ流そうとしないでよ。まだ弁明があるからっ!「いやお前の話は良いんだよ」なにそれ酷くない!?
「見てみろよこれ」なによ………あぁ、足についてるの、簡易軽装?具足装甲の系統類の装着系武器じゃん。どうしたのこれ?
「買ったんだよ」買った?いや、でもこれ、最低でも五千万くらいするんじゃないの?八峡、そんなお金あったっけ?
「五十市さんの士柄武物売った」えぇ……仮にも命の恩人だった人の形見なんでしょう?それを売ったの?「鑑定結果だと推定金額一億だったから………」呆れた……まあ、八峡だし仕方が無いか。
で、どうしたのそれ?動かないの?「調整が出来ねぇんだ」うーん。見せて見せて………服の下にも着れるタイプなんだコレ……ちょっと背中見せて。
「おう」具足装甲は基本的に臨核に直接繋げて神胤を循環させるものだから……この背骨の様な接続部位を調整して………。
臨核に丁度良い位置に当てる………「うぉッ!お前急に背中触んな!」?なんで?触らないと場所が分からないでしょ?
「手ェ冷たいんだよ」ん?もおっ。わがままばっかり。むしろ暑いんだから冷たいのを気持ち良く感じたら?
………はい。大体場所は分かったから、あとは調整するね。
「なんか悪いな」勿論タダじゃないから。後で美味しいもの奢ってよね。
「マジか……高く付いたな」えへへ。今日は何を食べようかな……夏頃だし、冷やし中華食べに行こっか?
「太るぞ」ふと……太らないから!毎日熱の籠った倉庫で汗を流して機巧整備してるから!
「あー、はいはい」はいはいってそんな投げやりに答えんなー!
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