第三話 事前調査
………あ、津貴子……「馨……本気?」もう……噂、広がってるのね。
五十市くんの仇………それは……分かってる………けど、どうしても……止められないの。
私の……この鼓動……この熱………私は……仇敵である筈の……八峡を……愛してしまったの……。
「はぁ……」ごめん……けど……可愛いのよ?あの子………「貴方は本当にダメ男が好きね」………そんなんじゃ、ないわ……。
ただ……恋をしてしまった相手が………ヒモ……だったり………金目当て………だったり………するだけ……。
私自身は………そう……普通の………恋愛観を持ってる………「まぁ良いわ……私は関係無いですから」そう……これは、私と彼の問題だから……。
だから、一応は……私は八峡の味方をするわ……攻撃しようとしたら………私が……相手になってあげる……。
「私は仇討に興味無いので」そう……でも、一応は、みんなにそう伝えておいて………「なんで私が?」だって……これから彼の元に会いに行くから………。
ふふ……八峡は……今……あさがお寮に居る……だから……迎えに行ってあげるの………。
今の時間帯なら………彼は……眠っている筈だから………
「なんで知ってるの?」……彼と会う前に……みんなから……調べてくれって……言われたから。
私……ストーカー気質だから…………津貴子……分かるでしょ?「まあ、そうね」だから……色々と……知ってるの。
彼………お昼まで寝てるから………部屋に入っても………全然気が付かないの………ふふ……扉にカギを閉めてないから……簡単に入り込めたわ……。
後は……身体情報を探る為に………彼の体に……触ったりしたかな………それでも起きないから………ふふ……つい楽しくて……。
「もう……気の毒ね」そうかしら………いえ、そうなのね……でも、もう私は……彼の恋人……だから。
堂々と入って……堂々と……彼を……起こしてあげるの。
……それじゃあね、津貴子………私は……彼の元に………行って来るわね。
「どうぞ、お好きに」じゃあ……ばいばい、津貴子。
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