「宝石」「ハーブティー」「たまご」
やあ、こんにちは。
お客さんなんて珍しい。ちょっと待って。今お茶を淹れてあげるから…
お待たせ。どうかな?味は悪くないと思うんだけど…。
そう、よかった。妖精以外に飲んでもらったことがなかったからね。
それで、こんなところに何の用?…へえ、旅の途中にたまたま?それはそれは…何もないところへようこそ。どうせだから、少し話でもしていってよ。
このミミたちかい?たまごから育ててるんだ。あんまり話し相手にはならないけどね。
たまごはどうしてるのかって?妖精が拾ってきてくれるんだよ。
こんな草原の真ん中で?草原じゃだめなのかい?まあ、多少他では見ない草は生えてるけどさ。
まあとにかく、いつの間にか拾ってきてくれるんだよ。ある日ふらっといなくなって、代わりにたまごがあるんだ。で、しばらくしたら戻ってくる。
妖精と言えば、こんな話を知ってるかい?妖精は死なない。いや、死んだとしても存在が消滅しない、と言った方がいいかな。いつの間にか復活してるって。
もしそうだとしたら、いったいどういう状況までならそうやって復活できるんだろうね?復活してくるって言うけど、それは元の妖精なのか、それとも…まあ、あくまでも噂なんだけどさ。
おや、もう出発かい?もうちょっとゆっくりしていってもいいのに。
え?お茶のお代?いいよいいよ。どうせ妖精たちしか飲まないんだから。それじゃあ、気を付けて。
…あれ、お代はいいって言ったのに。こんな高価そうなものを置いていくなんて。
まあ、せっかくだからもらっておこうか。それにしても綺麗な宝石だなあ。
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