28冊目 放課後退魔録
放課後退魔録
岡本賢一 角川スニーカー文庫
主人公の高校生たちが妖怪退治をする、と説明するとありがちに聞こえてしまうが、全編に漂う「ものがなしさ」は特筆すべきものがある。本作の「妖怪」の定義はなんとも独特であり、その存在自体がどこか悲しい。でも、生きるのを結構楽しんでいる妖怪たちもいて、そこで救われる。
著者の作品は短編集「異形コレクション」にも何本か寄せられており、そちらももの悲しさが光る作品である。
これ、初めて買ったライトノベルなので、思い入れがすごい。
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