第16話 仲間になりたそうにコチラを見ている。


昨日の安田、保坂常務との密談で再開発を進めるスピードを速める事になった。


安田社内でも横遣りが入ってるっぽい。

タコ焼き野郎の影がチラついている。


今日も1日激務だな~

早起きな893とか誰得なんだよ!


〉おはようございます。 本部長〈


「おはよう」


〉今日予定を鷲乃宮室長より引き継ぎを受けてます。 何か緊急のアポ等は御座いますか?〈


鷲乃宮? サブの事だよ、サブ! あいつ一応秘書室長なんだゎ。


「今日は予定通りだからよろしく頼むな。」


〉はい。今日、明日2日間、よろしくお願いします。 先ずは本日の予定です・・・・・〈


サブは今日、明日休みで何やらタモツとコソコソやってるっぽい。

明日の、夜にタモツの所で合流予定だ。


サブが居ない仕事はアッと言う間に順調に過ぎていった。

まー表の仕事だからサブで有る必要も無いしな。

俺も来週召喚されるからある程度仕事をケリつけないとと思ってたから調度良かっよ。


~~~~~~~~~~

・・次の日の夕方・・


〉♪♪♪本部長に港北物流センターの牧田所長からお電話が入ってます。〈


俺は内線を押して電話に出た。


「俺だ!」


もしもし、兄き・・・ 本部長ですか?


「あぁ、どうした健二? 」


本部長サブと何やってるんですか?


「何やってるって? 急ぎの案件は例の再開発位だな。 それがどうかしたか? タコ焼きからチョッカイでも掛けられたか?」


そーじゃ無いんですけど・・・・

今日、兄貴とサブ宛ての荷物が大量に届いたんですよ。


昨日の朝にサブからメール来て物流倉庫の2ブロック空けたんですけど・・・・

今は荷物でパンパンなんですよ。


「昨日と今日はサブ休んでるぞ?」


そーなんですか?

サブに電話しても全然繋がらなかったんで兄貴なら何か知ってると思って・・・


あ~ タモツの所に居るな!


「サブならメールなら直ぐに繋がると思うけどな!」


分かりました。兄貴、サブにメールしてみます。


「あっ、健二、因みにどんな荷物だ?」


荷物ですか? 明細パッと見た感じ災害支援物資っぽいですね。

何処か外国にでも支援するんですか?


「あー そんな感じかな? 2~3日中には無くなると思うからそれまでヨロシクな!」


分かりました。 手が必要なら直ぐに呼んで下さい。


「了解だ。 それとな、健二!」


はい。 なんです? 兄貴!


「 本部長な!! 」


まずいな、サブの暴走にタモツが乗っかっちゃったっぽいな・・・


一応メールしとくか・・・




タモっちゃん、そっちの納期は大丈夫そぉっスか?


んー 集めては居るんだけどねー  でも最低限は確保出来てるね。

今回は間に合いそうに無いけど絶対に有った方が良いからね。 督促はマメに入れとくよ。


健ちゃん怒ってるっスかね?


物流倉庫の2ブロック分でしょ? 下手なホームセンターなら開業出来ちゃうレベルの物資じゃ無いかな? 

備品、食品なんか市町村の備蓄レベルでしょ? 流石に朱雀さんも怒るんじゃない?


タモっちゃんなら分かるっしょ?

異世界、無限収納無双!! スラムで炊きだし、猫耳少年少女が待っている!!


まー分かるけどさー 限度がさー

このままじゃ僕、サブちゃんと一緒に怒られるバターンじゃん。


大丈夫っスよ!

ロマンっスよ! ロマン!


あっ、健ちゃんからメールだ! 兄貴からも来た。


タモツちゃん、一回兄貴迎えに行って物流倉庫の品物回収してから戻るっスね!


了解だよ~ サブちゃん。 それまでに僕もCADデーターあげとくねー


それじゃっと、兄貴にメールして健ちゃんにメールしとくかな!



サブからメール来たな。 やっぱタモツと一緒か・・・ 怒るのは倉庫行ってからだな。


出先にサブが迎えに来てそのまま物流倉庫まで来てみたらマジで凄い事になってた。


「・・・・サブ君?」


いゃ~ 注文してる時はノリノリだったけどこうやって見るとちょっと引くっスね!

ちょっとした米国のスーパーみたいっスよね~


「サブ君、箱買いなら何と無く分かるけどさー  パレット買いってどうなんだ? てかロット買いか?」


そうっス!


さっさっさっさっ! 兄貴、チャッチャと収納しちゃいましょうよ!


「・・・・・お前コレ 支払いどーしたんだ?」


タモっちゃん経由のロンダリングで支払いましたよー


ロット買いだから結構安かったっスね!


サブ・・・ お前は俺に何をさせたいんだ?


まっまっまっまー 兄貴! その辺も含めてタモっちゃん所で作戦会議っすね! 


サブ・・・ 思いっ切り鼻が膨らんでるぞ・・・


「はぁ~ ま~取り合えず良いか。 タモツの所行ったらちゃんと説明するんだろーな?」


バッチリっス! 勝算しか無いっスよ!!


はぁ~ まっ、サブが大丈夫って言うなら大丈夫なんだろ・・・


『 収納!! 』


おぉ~! 相変わらずお見事っスね!

俺も無限収納欲しいっスよ!!


「・・・早いけどタモツの所行くか?」


了解っス、車回して来るっスね!



サブと二人で秋葉のタモツの家に来た。


地下駐車場で1、2階がオタショップ、3階が室内サバゲー場、4、5がネカフェで6階の1室がタモツの住みかだ。


「おー タモツ、飯買ってきたから一緒に喰おう。」


俺は飯を喰い酒を飲みながらサブ達の作戦会議とやらを聞いていた。


本当にアイテムボックス使えるんですね。!! 朱雀さん


タモツとサブ、二人で鼻が膨らんでる。


俺は酒を飲みながら適当にサブとタモツの作戦会議に参加してたらタモツから俺に渡す物が有るとプラスチックケースを2個持ってきた。

朱雀さん、是非、異世界でコレ使って下さい。


タモツはプラケースを二つ並べて器用に爪を開けクルリと回しながら俺の前に出してきた。


僕が飾ってるより朱雀さんに使ってもらった方がこの子達も喜びますから!!


そう言って俺の前に出したのは変わった形のリボルバーが2丁だった。


おぉぉぉぉ! タモっちゃん、ロマだね!!


何かここ数日で一生分のロマンを聞いた気がする・・・・




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