第14話 インチキ臭い武器商人とギルドマスター


大使館近くの雑居ビルの1F

イタリアン&ワインBar Chaxo 

が有る。

オーナーはカルロス。勿論偽名だろ。

赤のアルファに乗り続けてる生っ粋の北部マフィアの一員だ。


~ カラ~ン ~


オォ~ ディナーは6時半カラデス~ 

相変わらずインチキ臭いカタコト日本語だな・・・


こんばんは~

カルロスさん居ます~?


オォ~ オーナーはマダ来てなーいデース。


北部料理のグランドメニュー見せてもらいたかったんっスけどー カルロスさん来るの待ってた方が良いっスかね?


メニューはアリまーす。

でもシェフのオススメはオーナーじゃナイトねー


「オィ、連絡してカルロス呼べ!」


オォ~ スジャクさ~ん

大至急オーナーにスジャクさん待ってるって連絡シマース。


ここでもスジャクかょ!


「ス・ザ・クな、! スザク!!」


オォ~ ゴメンなさいね~ スジャクさ~ん


コイツらわざとやってんだろろーな・・・


オーナー来るまでワインでもどーデスか? スジャクさ~ん

大変美味しいチーズもアリますよ~


「 ・・・貰おう。 」


取り合えずメニュー良いっスか?


メニューを見ながらサブがサクサク注文していく。


お前、どっかと戦争でもすんの?

俺の腕は2本しか無いぞ?

俺ひとりでそんなに弾消費したら絶対バレルで火傷するぞ?


オォ~ そんなにイッパイ食べ切レます~か~?


大丈夫、大丈夫。


最近は蠅もブンブンブンブン飛んでるから気にナルよネ~


~ カラ~ン ~


オォ~ スジャクさ~ん

お久しぶりね~

サブちゃんもネ~


俺はスジャクでサブはサブかょ!


映画、ドラマでお馴染みなインチキ臭いカタコトな日本語を話すインチキ臭さプンプンな伊人のカルロスが店に現れた。


タコ焼きソースの件で北部料理のテイクアウトデスか~?


「イャ、丸っきりの別口だな。

 今回はサブ主体だからな。」


カルロスさん、取り合えずコレ注文っス


オーダー票を見てカルロスの

両目が開いた・・・


サブちゃ~ん、食べ切レます~か~?


全然食べ切れるっス!

寧ろお代わりアリっスよ!


カルロスはオーダー票を俺に見せた。

スジャクさ~ん

サブちゃん食べ切れます~?


「あぁ~ 多分大丈夫だろ?」


「なっ?、サブ!」


っス! お代わり上等っスょ!


この店はオーナーから店員、全員れっきとした伊マフィア、マンチーニファミリーの極東支部の幹部達だ。

政官とズブズブな伊マフィア。

本業は外交特権をフルに使ったNATO製メインな武器商人。

見た目はインチキ臭いヤリチン伊人だけどな。


希望は1週間後っスね!

空輸OKっス!


その後しかめっ面したカルロスに¥で半金渡し残りを$払いで商談成立。


店から出るとカルロスが出口までお見送りがてら


食べる前には必ず連絡してね~

とカタコト日本語設定を忘れて声を掛けて来た。


夜、人が疎らな会社のオフィスに戻り、俺の部屋でサブと二人色々な打ち合わせをしていた。

勿論、召喚獣関連な!


「サブ、お前は俺を特殊部隊員にするつもりか?」


何言ってんっスか、兄貴


冒険者で魔物退治って言ったらこれくらい当然っスょ!


こんな特殊部隊装備が当然なんだ・・・


問題は9ミリバラが何処待て通用するかっスよね~


予想はしてたがサブはノリノリである。


そー言えば兄貴、 ステータスオープンのアプデ終わったんっスか?


あぁ~ どーだろな?


「ステータスオープン!」


・・・・・・ まだダメっぽいな。

「数字が入る所がクルクル回ってるだけだぞ。」


まー ステータスは10日後まで使わないっスからね。


でっ、異世界召喚バリューセットっスょね?


「あぁ、 俺には理解不能だったからな。 面倒臭くなった。」


え~ 先ずは言語理解からっスね!

異世界召喚バリューセット

①言語理解

②無限アイテムボックス

③鑑定

④錬金術

⑤鍛冶術


サブは俺にでも分かる様にタブレットを駆使しながら説明してくれた。

ピンコーン♪

ユニークスキル 言語理解を習得致しました。

ピンコーン♪

ユニークスキル 無限アイテムボックスを習得致しました。

ピンコーン♪

ユニークスキル 鑑定、心眼を習得致しました。

ピンコーン♪

スキル 錬金術レベル1を習得致しました。

ピンコーン♪

スキル 鍛冶レベル1を習得致しました。


・・・・・何かピンコン、ピンコン鳴って習得しちゃったぞ?


女神イベントスルーしちゃったみたいっスね? 兄貴・・・



★☆★☆★☆★☆★☆★☆



エリスが冒険者ギルドに到着すると受付嬢が飛んで来てギルマス室に連れていった。


トントン、 入れ!

失礼しまーす。 エリスさんお連れしましたー


その辺適当に座ってくれ。


ギルドマスターは苦虫をかみつぶしたような顔でエリスに話しかけた。

 

冒険者ギルド、オバース支部のギルドマスター、アントニオだ!


一体オバースダンジョンの11階で何が有ったんだ?


ラーセン司祭からは他言無用な話しを含めて大体の経緯は聞いている。


今現在で行方不明が6パーティー30人だ。


「あのぉー その30人ならカード回収してます。」


本当か?、遺品は? 回収してきたか?


エリスはコクンと頷きアイテムバックから回収した全てを出した。


なんだ? その数の魔石にドロップアイテンは?


これはオーガの魔石じゃないか! 亜種の魔石もこんなに・・・


「私が倒したのは精々この半分位です。」


エリスは10階層階段前の出来事を話した。


エンプーサが・・・・


しばらくは調査の為にダンジョンは閉鎖だな・・・・


ブツブツ呟いていたギルマスが立ち上がって職員を二人連れて来た。


先ずはエリス、魔石とドロップアイテムはどうする? ギルド買い取りにするか?


「はい! お願いします。」


それと回収したギルドカードは責任持ってギルドが預かる。


遺品だが1週間はギルド預かりにして貰えないか?


遺族の対応は全てギルドでする。 遺品引取りの遺族が現れたら一応標準価格の倍で伝えておく。


「はい! よろしくお願いします。」


今回の魔石納品でC級の昇格資格はクリアしたがC級試験受けるか?


エリスはギルマスに首を振り

「必要になったら昇格試験受けます。」


その後魔石とドロップアイテムの査定が終わったとの事でギルマス室を後にし大金を胸に宿に戻って行った。

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