第13話 ロマンとその後のエリス
「ステータスオープン!」
どぉっスか? 兄貴!
「画面出たけど全ての項目がクルクル回ってるぞ?
下の方にはアップデート中って出てるし」
他のスキルって女神からまだ貰えて無いんっスよね?
「多分な?」
何で? なんっスか? 兄貴
「面倒臭くなっちゃって先送りにしちゃったからな!」
なに先送りって威張ってんっスか
あっ、兄貴、そろそろ時間だから商店街行かなきゃっスょ!
「そだな。
まだ10日も有るしな!」
イャ、もう10日しか無いってパターンっスょ!!
そんなこんなでマリちゃんの店を後にして商店街にやってきた。
「金物屋からか?」
そぉっスね
俺とサブは寂れた商店街の寂れた金物屋に来ていた。
悪いね、朱雀さん。 こんなご時世なんで中々在庫が捌けなくてね・・・
「大丈夫だよ社長。 バッタ屋でも入ったら二束三文で叩かれちゃうからね。
契約通り原価の7掛けで今、キャッシュ払い。
伝票揃ってる?」
金物屋の社長と話してサブに引き継ぎ伝票と品物チェックし差異が無ければ契約完了だね。
「サブ、先に雑貨屋行ってるな!」
了解っス。
俺は金物屋と同じ流れで雑貨屋と時計屋を回る。
雑務をサブに任せてると布団屋のばあさんと洋品店のばあさん、帽子屋のじぃさんが同条件で在庫処分してくれるなら土地売るって来た。
うちの営業回すからって言って俺は会社に電話して営業部の連中を商店街に来させた。
俺、お前らの仕事してんだよ?
今日予定の金物屋、雑貨屋、時計屋は今日のうちに商品を引取り現金を腹って倉庫に仕舞わせておいた。
多額の買い取り金を銀行に入れる人はうちの営業マンに銀行までボディーガードさせた。
そんな事を2時間位寂れた商店街でやってたら靴屋も売りたいって来た。
俺、かなり優秀な営業マンじゃね?
本来帰って来る時間の3時に藤堂組本部に着いた。
おやじとおじきの愚痴をタップリ1時間喰らった。
やっぱタコ焼き野郎達がちょっかい出してるらしい。
先生方も一枚噛んでるっぽい
カジノの件だよな~
兄貴、ちょっとカルロスさんっとこ寄っても良いっスか?
「カルロスの所? 飯の方か?」
イャイャ、本職の方っスよ!
兄貴、厄災の魔人とか言うのと闘うんでしょ?
「あ~ 多分な」
ならカルロスさんの所で注文しとかないと10日後とか間に合わないっスよ?
兄貴のベレッタでカマキリ抜けそぉっスか?
「9ミリバラ程度は弾くだろーな。」
やっぱ異世界無双って言ったらAKっスかね?
「無双かどーか分からんがAKなんか使えんだろ?
重てーし当たんねーし言うほど頑丈でもねーし。
弾バラ巻く位にしか使えねーんじゃね?」
M4の方が普通に良いだろ?
何で異世界無双、AKにこだわるんだ?
ロマンだからじゃ無いっスか? 兄貴!
☆★☆★☆★☆★
あぁ~ スジャクさんが召喚陣に飲み込まれて帰っちゃった
今日?と言うか今週は何だか色々な事が有りすぎたな~
私がスジャクさんの帰った跡の消え行く召喚陣をボーッと眺めているとアンナに肩を借りたマルコが歩いてきた。
アンナ? 妹よ!
姉さん、僕の為に無茶してくれて有り難う。
寝ながらでもうっすらと記憶は有るよ。
「良いよ、マルコ。 私達は家族なんだから。」
お姉ちゃん・・・
「アンナもおいで・・・」
そして家族3人で抱き合っていた。
ラーセン司祭が神父様やシスターに指示を出し終えたらしく私達の所に来た。
マルコ君、体調はとうじゃ?
家族水入らずをしたい所じゃと思うが無理せんで今夜は教会に泊まりなさい。
アンナちゃんもマルコ君が病み上がりだから一緒に泊まると良いじゃろ。
「ラーセン司祭様、重ね重ね有り難うございます。
私もこれからギルドに行かなければならないのでマルコとアンナの事、よろしくお願いします。」
うむっ、安心してギルドに行くがよい。
して、召喚獣殿は何処に?
「スジャクさん・・・・・ フェニックスさんはもうお戻りになりました。」
もうお戻りになってしまったか? ご挨拶だけでもと思ったのじゃがなー
「ラーセン司祭様はフェニックス語がお出来になるのでしょうか?」
フェニックス語とはなんじゃ?
「フェニックスさんの話す言葉です。私は召喚陣で繋がりが出来ましたので会話は可能ですが他の方との会話は出来ないそうですょ?」
そうかー 残念じゃ・・・
「一応来週のこの時間にフェニックスさん召喚するって事で話しはして有りますのでラーセン司祭の予定が合えば召喚に立ち合えると思いますよ?」
そうかそうか、予定は合わせるので是非召喚に立ち合わせてくれんかのー
そしてエリスはマルコとアンナをラーセン司祭に任せて冒険者ギルドに向かうのであった・・・
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