第11話 舎弟
あぁぁぁ~
そうだった・・・
召喚直前って物凄く面倒臭い状態だったんだ・・・・・
「おはよう」
〉〉〉おはようございます。〈〈〈
首都、某区、 各省庁、大使館、遊び慣れた大人の街、そこの商業ビル9階、10階が俺の勤めている会社のオフィスだ。
俺は本部長、支店長兼エリアマネージャー
ホワイト、ブラックって言えば一部の社員はバリバリのブラック企業にはなるかな~
10階の本部長室で俺は今日の予定を聞いていた。
「おはようございます。 兄貴、 追加の今日の予定は午後から本部でおやっさん達がお待ちとの事です。」
「サブ、兄貴じゃねー 本部長と呼べって何回言ったら分かるんだ? うちは堅気の会社なんだぞ!」
「すみません。 本部長、都市開発の件で安田の保坂常務が話しが有るそうです。近日中に夜にでも会えないかとの事です。」
「保坂常務か 土地取得状態はとうなだ? 」
「はい。 現在80%位です。」
「残りは商店街か?」
「はい。」
昼飯がてら現地行ってみるかー
「誠意見せるしかねーよなー サブ、昼までにキャッシュ用意しとけ! 昼飯がてら商店街行ってみるか。 ついでに買い取りもしちまおう。」
「雑貨屋と金物屋と時計屋だったよな? 買い取り希望は」
そうっス。
「昼過ぎに行くって連絡しといてくれ。後、保坂さんは明日の8時で連絡しとけ。
いつもの六華亭使うから予約しといてくれよ。」
昼間はリーマン、夜は893って物凄くブラックだよな?
「おやじ達は何時って言ってた?」
いつもの午後っスょ!
相変わらずおやじ達は何時にルーズだな・・・
買い取り終わらせたら早めに本部行くか・・・
トントン!
どうぞー
本部長、あのぉ・・・ お二人の警察の方がお見えになってますけど?
ご用件聞いたんですけどとにかく会わせろって・・・
「名刺はもらった?」
はい。これです。
俺は総務課の女の子から警察官の名刺を預かり所属と名前を確認した。
「第三会議室に通して置いて。 直ぐに行くから。
お茶は出さなくて良いよ。」
分かりました。
総務課の女の子はペコリと頭を下げて部屋を出て行った。
サブ、これタモツの所にデーター送って裏取ってみて。
特急料金で!
了解っス。 兄貴!
本部長な!
組対のエリート警視が何の用だろ?
俺はサブを連れて第三会議室に向かった。
トントン!!
「お待たせしました。」
俺は作り笑顔で初顔の男に名刺を渡した。
藤堂コーポレーションの支店長ね・・
初見の男は俺の名刺をチラリと見てテーブルに投げ捨てた。
警視っ!、顔なじみの陣野警部が俺の名刺を投げ捨てた初見の男を諌めている。
赤木朱雀、東神会系藤堂組、若頭代理のアカギ スザクことアカキ フェニックスで間違い無いか?
この野郎・・・
「あぁ・・・ アカキ・フェニックスだ!」
ピューーー
何かが回転してる音が聞こえる・・・
下から?
俺は足元を見て顔が引き攣った。
足元で幾何学模様がクルクル回ってる
初見の警視と陣野警部が俺の顔が急に引き攣ったのを不審に思ったのだろう。
陣野警部が 赤木? どうし・・・
そして俺は召喚獣になった・・・
☆★☆★☆★☆★
・・・した? 赤木?
陣野警部のそこからリスタートかよ!
あっ、あぁ。 何でもないよ。 陣野警部殿。
時間を確認したくて腕時計を見ようとしたが・・・
エリスにパクられたんだったよな・・・
俺は咳ばらいをひとつして場をリセットする。
「それで? 天下の組対、上級キャリア、警視殿がISO持ってる一般企業の支店長にどんなご用件でしょうか?」
「ご用件も何も顔を見に来ただけですよ。」
それはそれは・・・
「性急なご用件が無い様でしたら失礼させてもらっても宜しいですか?
これでも何かと忙しい立場なものですから。」
俺は初見のキャリアと目で牽制し合っていた。
「 本部長・・ 」
サブがタブレットを俺の前に出しタモツから来たデーターを開いた。
流し見程度でも分かる。
真っ黒だった。
俺は一礼して会議室を後にする。
会議室のドアを開けながら世間話し的な感じで陣野警部に話しかけた。
「そうそう、陣野警部殿。」
何だ? 赤木!
「ソース臭いタコ焼き野郎とか組対大丈夫ですか?」
何っ!!!
初見のキャリア警視が慌てるサマをチラリと横目に見ながら会議室を後にした。
「サブ、ちょっと早いけど商店街行ってみるか?」
「了解っス。
経理に寄ってキャッシュ用意してから車、回しとくっスね!」
「 おぅ! 」
俺はエレベーターに乗り2Fを押して営業前のキャバクラの外で掃除中のボーイと一緒にたばこを吸ってサブからの連絡を待っていた。
召喚が10時半で送還が3時と・・・
ミヤの所の謎空間はノーカンだから4時間半向こうに居たのか・・・
何かスゲー長く居た感覚だよな・・・
たばこを吸いながらボーッと考える。
そうだ! サブに自慢するムービー確認しとくか・・・
うん。 問題無く撮れてる。 夢でも無いし狂ってもいないな・・・
サブ、血涙流して羨ましがんだろなwww
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます