俺の父、それはクズだ。というよりそんなものはいなかった。と言いたい。

俺は昔、とある女子と付き合っていたことがあった。その子がその時は誰より愛おしくて、可愛く見えて、どんどん仲良くなり家に呼んだこともあったし呼ばれることもあった。

そんな時、悲劇はおこった。

俺が学校に行くと

【息子の彼女を襲う父降臨】

黒板にはそう書かれていて、証拠写真なども沢山あがっていた。

「は？おい･･･嘘だろ？」

「ん？何が？？？」

彼女は可笑しそうに言った直後、

「私、あなたのお父さんに襲われちゃいましたぁ！！」

全ての思考が停止する。そういえば前もお父さんとお母さんが喧嘩していたのを見たことがある。

「こんなのと結婚したお母さんも可哀想だよね‪w‪w‪w」

「っ！！」

その時、俺の心、心の扉は閉まった。少しエッチだけど信頼していた父、そして大好きだった彼女。2人に裏切られ、頭には母と、妹だけが残る。

怖い、怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い。全てが怖い。

そこからは全てが変わった。

父と母は離婚。妹も他の人との娘だと発覚、謙は当時ちょっとしたストレスに悩まされていて休校中。

俺の心を救ってくれる人は誰もいなかった。だからこそ、唯一離れなかった俺の相棒たるもの、俺は、俺が好きだ。

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