助けてチャップリン

youtubeのおすすめにいつも出てきたけど見ていなかった加藤秀視さんの動画を見た。加藤さんは虐待を受けて施設で育ち暴走族になってから更生し社長になってたくさんの非行少年たちを更生させて今は事業に廻っている。

私は非行に走ったことはないけど不登校になったから行き過ぎた反抗期という意味では似てるところがあるので加藤さんの言葉には何度も身をつまされる思いだった。

一体人間は何のために頑張って働くのか。学校に行くのか。それは自分と支え合う家族のためである。だけど非行に走ったり不登校になる子供はそもそも家族とちゃんと信頼関係が築けていないから家族のためにと思って頑張れない。だけどそんなこといつまで言っていてもどうしようもない。結局は自分が変わっていく姿を見せないと相手も変わってくれないんだ。

デヴィ夫人っているじゃないですか。私は結構デヴィ夫人のことが好きで本とか読んだことあるんですけど、デヴィ夫人は元々はすごく貧乏な家の生まれだったんですよ。だけど貧乏な時代も家族と仲良く暮らして楽しかった、不幸だと思ったことはないって。だから結局愛情次第だと思うんですよね。デヴィ夫人はちゃんとした愛情を持っていた人だから人並み外れた努力が出来て一代であそこまで登りつめた。人は誰かに愛された記憶によって生かされている。だけどその記憶がなかったとしたら?「人はパンだけで生きるのではなく、神の口から出る一つ一つのことばによる」という聖書の言葉があるけどその通りだ。お金だけじゃ何も解決しないんですよ。

引きこもりで精神病でネトゲ廃人の青年が元農水事務次官の親によって刺殺された事件があったけど、あれも結局親がエリートすぎて逆に愛情深い家庭を築けなかったことが全ての元凶なんじゃないかと思う。そしてエリートなのに愛情が薄い家庭っていうのは結構多い気がする。貧困、虐待、非行あたりはセーフティネットをしっかりしましょうという動きが盛んだけど上流階級であるが故の家庭の歪みとかにはあまり目を向けられていない。お金さえあればなんとかなると思われてるのかな。

高校が私立の女子校だったんですけど、中学受験して入ってきた内部生と公立中学から高校受験して入ってきた外部生が一緒になるんですよね。そこで内部生の子が貧困層って絶対に嫌だよね~奨学金貰ってる子って本当にかわいそう!って言っている横で外部生で虐待を受けている母子家庭の子は学校に内緒でやっているバイトに行く準備をするわけですよ。そのまま大学生になったら内部生の子はちゃんと優しい彼氏を作ったのに対して外部生の母子家庭の子は虐待を受けていたからかDV男に引っかかっても抜け出せなくて風俗の面接に行かされたり金銭を要求されたりしていた。本当に連鎖させちゃいけないのは貧困よりも暴力を受け入れてしまう心ですよ。

だからといって内部生の子はみんな幸せなのかって言われたらそうでもなくて、小学生の頃からずっと私立に通っていて高級住宅地のそれなりに大きい家に住んでる子がいたけどその子は病的なレベルに虚言癖だった。あれは病院に行かないと治らないと思う。だけどやっぱり金銭的にはすごく恵まれているのに10代の若さでそこまで精神的におかしくなってしまうのはそれに値する大きな理由がきっとあるわけです。幸せってなんなんでしょうね。

鑑別所とか少年院では社会復帰のために色んな資格を取れるらしい。精神病患者は就労移行支援所とかがそれに値するのかな。私はそれと並行して、社会からドロップアウトした人にこそあえて積極的に上流階級レベルの礼儀作法とかのマナー教育の徹底が必要だと思うしして欲しいと思う。男女共にですよ。だってもう港区育ちのボンボンに国の政治任せたくないじゃないですか。

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