番外01:プリント倶楽部
【タイトル】
プリント倶楽部
【ハード】
アーケード
【販売/開発】
セガ・エンタープライズ/アトラス
【発売日】
1995年7月
◆『実はアトラスが元祖なんだヒーホー!』
ゲーセンの1階とかによくある、通称プリクラ。
落書きしたり、可愛いフレームとかをつけたりした写真をシールにするマシン。
ゲームセンターになんとか女性客を取り込もうと、各社が一斉にこのプリント機能のマシンを取り入れてから25年。
凄いもんで、今では女性専用とか女性同伴のみとか、そういうマシンもあるくらいです。
女性はいつでも、美には関心が強いのです。
そんなプリクラ、実は「真・女神転生」や「ペルソナ」などでお馴染みのアトラスが元祖だとご存じの方は果たしてどれほどいるのか。
初代プリント倶楽部は、ジャックフロストがマスコットキャラを務めています。
ヒーホーとか言いながら操作案内してくれます。
ジャックフロストだらけのフレームとかあったりするんです。
アトラスが試しに作ってみてセガに売り込んでみて、セガも売れなそうだけど面白そうだからととりあえず市場に出してみた結果、SMAPがテレビで紹介して爆発的人気を得るという。
面白そうだから試してみるという、セガが色々面白かった時代の成功例。
その最たるものと言えるかもしれません。
この初代プリクラ、私使ったことがあるんです。
従姉と一緒に。
当時はまだボックス型の形もしていませんでしたね。
普通に直立マシンの前に取って写真を撮る、使えるオプションもフレームを選べるくらいでしたが、それでも写真をシール化できるというのは画期的なことでした。
やっぱね、思い出は共有できてこそなんでしょうかね。
当時はジャックフロストのこともよく知らない子供でしたが、ある程度成長してから思い出してみると、とんでもないもん作ってたんだなアトラス、と。
ひょっとしたらこの時の縁もあったからこそなのかもしれません、現在のアトラスがセガの傘下にあるのは。
世の中、本当に何が起こるか分かんないもんです。
こないだ実家に帰って荷物整理してたら、家具にシールが貼られていました。
さすがに色褪せていましたが、これも一つのゲームの歴史が生み出した産物なんだよな、と。
妙に感慨深いものを感じたものです。
たまに秋葉原にあるセガのゲーセンに行ったりしてたのですが、もうすぐ閉館になるそうで。
形あるもの、いずれは無くなる。
それでも、思い出は消せない。
人の思い出に残るものを創る。
言うは易し、成すは難し、です。
ただ、こういう形で人の心を刺すものがあるんだと、今更ながらプリクラの凄さに気付くのでした。
人の心にぶっ刺さるもの、という意味では確かにアトラスらしいのかもしれません。
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