016:スーパーボンバーマン3

【タイトル】

スーパーボンバーマン3

【ハード】

スーパーファミコン

【販売/開発】

ハドソン

【発売日】

1995年4月28日



◆『みんなで遊んだ対戦ゲーム』


皆さんは、みんなで対戦できるゲームというと何が思い浮かぶでしょう?

ストⅡ?スマブラ?桃鉄?


いやいや、私の周りはまずこれでした。

ボンバーマン!


ボンバーマンといえば、今は無きハドソンが誇る名作アクション。

十字に爆発する爆弾を置いていくアクションゲームです。

うまく爆風が当たるよう時間をはかったりするよりも、うまく相手を閉じ込めるように動くのがコツですよね。


ボンバーマンシリーズは今コナミが版権を持っており、数年前に新作が出ました。

が、やっぱりボンバーマンといえばあの甲高い声で「バイ、ハドソン!」と言ってほしいと思ってしまう世代です。


スーパーファミコンの時代のボンバーマンは、お家に集まってみんなでワイワイ遊ぶ定番ソフトのうちのひとつでした。

特に、今回紹介する「スーパーボンバーマン3」は、これでもかってくらい友達と対戦した思い出深いタイトル。

当時小学生の私達にとって、5人対戦が出来るというのは非常に大きな魅力だったんです。


私、持ってたんですよ。ボンバーマンの顔をした周辺機器・マルチタップを。

これがあれば大人数の対戦が可能になる!夢の5人対戦も可能になる!

これを持ってたら当時のゲーマー小学生の間ではヒーローですよ。


もう、みんなでうちに集まってやりましたね、対戦モード。

スタート位置がド真ん中になってしまう5Pが誰になるかで常にじゃんけんです。



スパボン3の対戦モードは色々な面で神がかってたと思います。


負けた人が周囲からボムを投げてちょっかいを出せる「みそボン」システムが初登場。

あれ、正式名称は「みそっかすボンバー」っていうらしいですね。

つい、自分を倒した相手に復讐しようとひたすら付け回すことになるんですよね。

優勝が近い奴がいたら、みんなして集中投下しだしたりとか。

とにかく、やられた後もゲームに参加できるというのが画期的でした。

「しまった!オァァー!」


それから乗り物キャラのルーイがSFC作品で初登場!

可愛い!役立つ!ライフ1回分にもなる!

緑がダッシュ!ピンクがジャンプ!青がボム飛ばし!黄色がブロック押し!

ボムラインの茶色は、ボム1個では役に立たない!

とりあえず卵が出たら何が何でも取りに行くものですよね。


そして何よりワールドボンバーという個性豊かなキャラクター達。

世界各国をイメージしたボンバーマンたちが使用できたのでした。

SFCのボンバーマン作品の中で、対戦専用のキャラクターが登場していたのは本作だけです。

ボンバーキッドがお気に入りだったんですが、やたらコサックボンバーが人気だったんだよなぁ…


あと、ドクロアイテムによる不利益のバランスもちょうどよかったといいますか。

ゲリだの止まれん病だの、イイ感じでハチャメチャにしてくれるのです。

「ヤッタナ!」


あぁ懐かしい。

コロコロの4コマ漫画とかも読んでたし、4コマアンソロジーも読んでたし。

子供の頃は本当にボンバーマンで育ってきたといっても過言じゃありません。

これがあったからこそ友達が出来た、そう言っていいくらいですよ。


◆『プラズマボンバーロリコン説』


あまりにも対戦の思い出が強いので、ノーマルモードがどんなだっけって忘れてました。

あぁでも、プレイ動画とか確認したら思い出してきましたよ。

確かにクリアをした覚えがあります。

エンディングだけ出てくるんですよね、プリティボンバー以外のワールドボンバーが。


本作はボンバーマンの宿敵バグラーが、前作のボス「凶悪ボンバー5人衆」を復活させて各惑星を支配しにくるというストーリー。

各惑星のマザーコンピュータのチップがバラバラにされてしまったので取り返していくことになります。

ステージ選択で使ってる拠点にブロックが降ってきて、そのままボス戦になるという演出が結構好きでしたね。


今作の凶悪ボンバーたちとは直接戦う描写が無く、全員が巨大ロボットに乗って戦いを挑んできます。

が、5人目のプラズマボンバーの乗るロボットが衝撃的で、なんと可愛いお人形さん風!

アイツは実はロリコンだったのかとか、あるいは中身が実は女の子説とか、あったような気がする。

4コマかなんかでネタにされてた気がしますね。


中身といえば、プリティボンバーの中身がパスワードで見れるのも本作だっけか。

ハニーちゃん初登場。今見ても可愛いレベル。

とりあえず「5656」。


ところで、スパボン3はSFCの前2作と比べるとグラフィックがちょっと平面っぽくなったというか。

スパボン2がちょっと立体っぽかったので、ちょっとグラが変わったというかグレードダウンしたなぁという感じがしてました。


これ、PCエンジンで出ていた方のボンバーマンシリーズを意識していたんですね。

スパボン3は、当時のボンバーマンのプロデューサー、ボンバー藤原こと藤原茂樹氏が関わっていたタイトル。

いくつかに分かれて制作されていたボンバーマンシリーズのイメージを統合するために作られたタイトルだったらしいんですね。

ルーイやバグラーはPCEのボンバーマン'94、凶悪ボンバーはSFCのスパボン2で登場したものであり、本作は両方の続編という位置づけらしいです。

確かに、ボンバーマンの丸みというか、顔の感じとかが定まってきたのってこの辺りだった気がしますね。


もっとも、この後にイメージ一新を図った、いろんなタイプのボンバーマンが登場することになるのだけどな。



◆『やっぱり対戦が盛り上がる』


やっぱりSFCの名作ソフトというのは、思い出に残ってるユーザーも多いもので。

このタイトルも、専門学校にて同期とめちゃめちゃ対戦で盛り上がったのでした。

やはりゲーム好きの兄ちゃん達が集まるものですからね。

ガチゲーマーばっかですよ、みんなこのタイトルを知ってたわけですよ。

小学生の頃とは比較にならないくらい熱いバトルを楽しんだりしてました。

ゲーム系の学校なので研究のために遊んだりするのは全然よかったんだけど、あまりにも対戦で盛り上がりすぎて注意されるという思い出。

そのくらい、バトルモードが面白いゲームなんです。


今はオンライン対戦が当たり前になっている時代ではありますが、ボンバーマンはやっぱりお友達が横にいて、みんなで集まって遊んだほうが面白いタイトルだと思います。

爆弾を置かれた時の「やった、やられた感」でぎゃーぎゃー騒ぎながら遊んだ方が楽しいんですよね。


昨今の情勢だと、なかなか難しいところでもありますがね。


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