015:ルパン三世 THE SHOOTING
【タイトル】
ルパン三世 THE SHOOTING
【ハード】
アーケード
【販売/開発】
セガ/ワウ エンターテイメント
【発売日】
2001年10月
◆『スーパーの2階にあったゲーム』
皆さんはゲームセンターへ遊びに行くでしょうか?
私は実家の近くにゲームセンターが無かったので、あんまりアーケードゲームをやってこなかったんですよね。
ただ、近所のスーパーは2階がプレイスペースというか、カジュアルなゲームセンターみたいになってまして。
格闘ゲームみたいなガチなのは置いてなかったですが、マリオカートとか、太鼓の達人とか、メダルゲームとか、そういうのは置いてあったんです。
今はもうそのエリアもほとんどが100円ショップに変わっちゃって、6歳くらいまでの子供が遊べる遊具が置いてある程度になっちゃいましたけどね。
さて、そんな近所のスーパーに置いてあって、ひときわ筐体がデカかったのが本作。
「ルパン三世 THE SHOOTING」!
名前の通り、ルパン三世をモチーフにしたガンシューティングです。
「ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド」などを手掛けた会社が作ったシューティングゲームです。
銃型コントローラで画面を撃って敵を倒し、画面外を撃ってリロードする、あの感じです。
見た目はアニメが題材ですから、お買い物に来るファミリー層でも安心して見られるゲームなんですけどね。
カジュアルなゲーセンの中にあって、一つだけ妙にガチ向けのゲームだったんですね。
まぁおかげで、結構真剣に遊んだタイトルだったんですが。
ゲーセンらしいゲーセンにあんまり行ってなかったこともあって、アーケードゲームは全体的に苦手なんですが、このゲームだけは上手くなったと自信を持って言えるくらいにやったゲームです。
◆『物凄く右腕が疲れるゲーム!』
本作は、ルパン三世のアニメ2ndシーズンと、映画「ルパンVS複製人間」のシーンをモチーフにしたもの。
今や懐かしき赤ジャケットのルパンです。
ストーリーもアニメと映画の組み合わせで再構成されてます。
1Pはルパン、2Pは次元となり、各ステージのミッションをこなすことになります。
次元の方が弾が少ない代わりに攻撃力が高いという特徴がありますね。
私はいつもルパンでプレイしてましたが。弾数が多い方がやりやすかったので。
全15ステージで、ステージごとに様々なシチュエーションが提示され、テーマに応じた射撃戦が行われます。
銃撃戦、連射、ビームによるお宝盗み、連射、カーチェイス、連射、狙撃、ロケット砲による時間差攻撃、早撃ち、そして連射、連射。
えぇ、このゲーム「連射」が必要な場面が無茶苦茶多いんですよ。
鉄トカゲの軍団を倒すために連射!
とっつぁんの乗るパトカーを撃退するために連射!
斬鉄剣がくっついたラジコンロケットを倒すために連射!
迫りくる吸血鬼を倒すために連射!
追ってくる岩や戦車を撃退するために超連射!!
トリガーが若干硬いので、まともに利き腕一本でやろうとすると間違いなく指が攣ります。
定期的に画面外を撃つため、手首から二の腕のあたりも痛くなってしょうがなくなります。
普通に遊んでたら、15ステージなんて持ちません。
なので私は、通常は左手で射撃戦をこなしていき、難度が高い場所や超連射が必要な個所では利き腕である右手に持ち変える、というプレイをしていました。
さながらガンマンのような動きしてたように見えたでしょう。
ずっと左手で撃ってたのに、とっつぁんが来たら即座に右手で超連射し出すんだから。
このやり方を編み出したおかげで、無事にクリアできるだけの力を手にしました。
やー、初めてこのゲームをクリアできた時は、達成感凄かったです。
このゲーム最初の難関といわれるステージ3も、左手一本でクリアできますよ。
宝石店に忍び込んで、接着光線で宝石を盗み出すというステージなのですが、出てくる赤外線に当ててしまったら1発アウトという難関。
1ミス扱いになるだけでなく強制終了で次のステージに行っちゃうので、ここをクリア出来るかがこのゲームの腕前を図れる一つのステータスでしょう。
けど、ここは連射が必要ないですからね。
焦らずに赤外線が全部出たのを見てから撃っていけば、狙う場所が見えてきます。
「はい、いっちょあがり!」
ステージ8、ステージ10辺りが連射がキツイところですよね。
ただでさえモンスターがどんどん迫ってくるのに、ボスの攻撃時間が短い。
なので、雑魚は左手連射で倒し、ボスには右手で対処したりしてました。
ステージ11も難関ですね。
動き出すマネキンに早撃ちで勝たなければなりません。
1回の攻撃につき弾が1発しかないので、早撃ち+狙撃の要素となっているのです。
2人プレイだと制限時間がすごく短くて、最後の1回はなんと0.4秒!
次元の公式設定が早撃ち0.3秒ですから、それに近いレベルにならなきゃいけない難関です。
さらに連射やタイミングゲーを乗り越えた最終ステージ。
散々撃ちまくった後の震える腕で試される、1発の狙撃。
ここで失敗すると即バッドエンドなので、緊張感が段違い。
けど、これを乗り越えた先でのエンディングを見ると、しんみりとしちゃうんですよ。
ルパン三世のTVスペシャルを見終わったような、不思議な感覚です。
◆『アーケード専用という世界の厳しさ』
アーケードで出たタイトルが家庭用に移植されるのはもはや常識レベルの世界になってしまいましたが、こうしたガンコンみたいな特殊な筐体のゲームは、やはりゲーセンに行かないと遊べないものです。
近年はゲーセンもどんどん減っていますし、そもそも昔のゲームの筐体を残してるところなんて少ないでしょう。
このルパン三世も、今はまず見ることが出来ない筐体です。
どこかでまた遊べたりしないかなぁ……
アーケード業界は今も頑張ってるところもありますが、なかなか厳しい世界になっていってます。
昨今はコロナウィルスのこともあって、地下とか町外れにあるようなゲーセンは人が集まらないでしょうしね。
こうしたガンシューティングをあえて作ろうというところも減ってしまっているでしょう。
時代に即してないのは消えるのが定めとはいえ、やはり寂しいものですね。
ルパン三世のように、末永く愛されてほしいものですが。
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