014:ミッキーのマジカルアドベンチャー
【タイトル】
ミッキーのマジカルアドベンチャー
【ハード】
スーパーファミコン
【販売/開発】
カプコン
【発売日】
1992年11月20日
◆『ディズニーはゲームも本気だった』
ディズニーと言えば、もう世界で知らぬ者はいないアニメ界の大家ですよ。
ミッキーマウスと言えば、もう世界で知らぬ者はないアニメ界のスーパースターですよ。
たとえゲームでも、決して無下には扱えぬ御方なわけですよ。ハハッ。
以前、アニメや漫画のキャラ人気に乗っかったキャラゲーはバランスが大味になりがちという話をしたと思います。
アニメの放送時期とか、そういう納期に合わせてしまうと、どうしても十分な開発が出来ないままになりがちです。
特に、一応遊べるだけのシステムがちゃんと揃ってるけど、ゲームバランスの調整まで手が回らなかったというものはありがちです。
が、天下の大御所ディズニーは昔から格が違いました。
ディズニーのゲームって、昔から質がイイものが多いという印象が個人的にはあります。
キングダムハーツしかり、ツムツムしかり。
時期云々よりも、クオリティを最重要。
夢を与える魔法を作る、その本家はゲームにおいても本気度が違います。
スーパーファミコンで登場した本作「ミッキーのマジカルアドベンチャー」も、そんなディズニー監修のタイトル。
数々の名作アクションを生み出したカプコンの粋を集めた、良質なアクションゲームです。
◆『ミッキーの魔界村!?』
本作はピート皇帝に攫われたプルートを助けるため、不思議な世界をミッキーが冒険していくアクションゲーム。
全6ステージを進んでいき、各ステージの最後に待ち構えるボスを倒していきます。
本作の特徴は、途中で手に入るコスチュームに着替えて能力を変えられる点。
魔法で遠距離攻撃が出来るウィザード、水を放射して敵やブロックを押し出せる消防士、ワイヤーロープを使って高度な移動が出来るクライマーの3種類。
ノーマル状態も含めてそれぞれ出来ることに違いがあり、適度に使い分けて進めていきます。
とはいっても、実はそこまで頻繁にコスチューム変更が必要なのは最終ステージくらいで。
ステージ4まではそこで手に入るコスチュームが一番有利なように作られています。
ウィザードの魔法と消防士のタンクは弾数制限があるから、乱発できるものでもないしね。
ところで今作の舞台となる不思議の世界。
ぶっちゃけ、結構不気味なステージが多いです。
誰が呼んだか、「ミッキーの魔界村」。
実際、適度にコミカルな動きをしてるとはいえ、魔界村を意識したステージはあると思います。
ステージ1の中ボスなんて、動きがモロにレッドアリーマーですもん。
踏みつけられるだけマシですけど。
こうしたカプコン作品のオマージュと思われるものが随所に仕込まれている作品でもあります。
そもそも、ウィザードの魔法溜め撃ちのアクションは、「ロックマン」のチャージショット。
クライマーのワイヤーは「トップシークレット」(ヒットラーの復活、もしくはバイオニックコマンドーの名前の方が知られてるか?)の動きに酷似してます。
消防士も元ネタはあるのかな…?
この辺りはカプコン作品なだけあって、難易度はちょっと高めになってます。
難易度をハードにすれば、大人でも歯応えある難易度になります。
つーか、ボスが異常に硬くなります。
ただ、やり応えはあるゲームでして。
2Dアクションゲームとしての完成度は非常に高いものになっています。
本作はGBAにて「ミッキーとミニーのマジカルクエスト」という名前でリメイクされてますね。
マジカルアドベンチャー2と同様に、ミニーが使用できるようになりコスチュームも新規デザインになっています。
また、このマジカルアドベンチャーはシリーズ化され、SFCで3まで登場しました。
いずれも良質なアクションゲームですので、ぜひ遊んでほしいものです。
◆『お友達と盛り上がることになった名作』
ここからは私の個人的思い出。
私が本格的にクリエイターを目指して通ってた専門学校にて、同期生でこのタイトルを知ってる人がいて。
本作は知る人ぞ知る名作なんですが、改めて2Dアクションとして面白いゲームだよねという話になり、めちゃくちゃ研究したゲームでもありました。
なんせ先述通り、カプコンの名作ゲームの要素が丸ごと入って破綻なく遊べるようになってるゲームですよ。
参考にできるところなんて、いくらでも出てくるはずではないですか!
いい歳したお兄さん達で、みんなで必死になってSFCのゲームを遊びまくるという思い出が。
本作以外にも、SFCのゲームには今でも勉強になるゲームがいっぱい。
この時代に生まれたゲームは、本当に現在のゲーム業界の礎になっているものが凄く多いです。
今ではスイッチのニンテンドーオンラインなどで昔のゲームを遊べる機会はありますが、やはりそこから零れ落ちてる名作というのは存在するもの。
またいつか、日の光を当ててほしい、そんなタイトルの一つです。
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