第1話 入学式前日

今日は俺の高校生活が始まる前日つまり入学式前日という事だ

なぜこんなことをいちいち考えているかというとただただ心配なだけだ

誰しも新しい生活には緊張するものだと思う

だが俺にはその他に心配事があるのだ

俺が通うことになる高校は俺の姉が通っている

なんだそんな事かと思った人もいるだろう

確かに俺の姉は全てにおいて完璧と言っても過言では無い

姉さんはこの高校で副会長をしているしかも二年生でだ

最早この時点で凄いことが分かるがまだまだ序ノ口だ

勿論容姿もめちゃくちゃ綺麗だ

しかもファンクラブも作られるほどだ

密かに作られることはあるかもしれないが姉さんの場合は違う なんと校長先生やこの高校の先生のほとんどが入会している男女問わずにだ

しかも学校内だけに収まらずこの町全体の半数が入会しているらしい

確かに自慢の姉だがみんなの前では仮面を被っている

なぜそんなことが分かるかって?

そんなの家族だからさ!

今までは俺と学校が別々だったが明日からは同じなのだ

普通なら平気だろうが俺たちは別だ

俺の姉は実の姉ではなく義理の姉なのだ

二年前に親が再婚し姉が出来た当時はそこそこ中が良いくらいだったがその一年後両親が事故で帰らぬ人となった

その時姉は悲しみのあまり自殺しそうになったがなんとか止めることが出来たが詳しい事は後々話すことにしよう

その日以降からどんどん姉が代わり始めた

だがたった一人の家族となった俺の事が最も大切な人になったそうだ

まぁ結論から言うと超がつく位のブラコンとなった

家では俺にべったりだ 家ではだ ここ重要

つまり俺が入学した後姉さんが暴走しないかが心配なのだ

今までの姉さんのイメージがぶっ壊れるのでは無いかや教室まで乗り込んで来ないかなど色々とたいへんだ

もし姉さんが乗り込んで来たりしたら俺の高校生活は過酷なもなになることだろう

なんかフラグな気がするが姉さんマジて乗り込んでくるなよ…

俺はただ平穏に暮らしたいだれなんだが姉さんマジで

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