第2話(初恋の失敗)
その少女は、俺に気安く接してきて友達感覚に話せる女の子の一人である。ショートカットの髪型で
男っぽさもありながら俺にとっては妹のような可愛いさである。
だが、しかーし、やっちまったー。
こう言うモテる時期に、恋という
青葉つぐみの誕生日会に呼ばれ、参加してしまった。
バレンタインデーから間もなくの出来事でもあったので、本当は断るべきだった。
友達同士みたいなので平気かなぁと
時間よ戻れー。
その誕生日会は、俺を含めた3人の男子と青葉つぐみ本人、青葉つぐみの父親とで華やかに行なわれた。
青葉つぐみから口から、俺の母子家庭とは逆に、母親がいなく父親に育てられたと話し、全然、寂しくないことを明るく笑顔で補足するのである。父親は、丁寧で優しげな言葉使いに好感が持てた。俺には父親が初めからいなかったので想像はできないが、理想の父親像があるとすれば間違いなく青葉つぐみの父、
誕生日会は仲の良い友達がいたのでワイワイと、じゃれ合いながら笑い合い、ストレスを発散できた為か、初めて尋ねた家であるのに関わらず心休まる実家にいる感覚を体験できた。この会は、人数分にケーキを切り分け、最後の方はカードゲームをして素直に楽しんだ。
うれしいぞ、この感覚。
しかし、この誕生日会は、青葉つぐみが好きな男子トップ3を集めたという噂が広がり、彼女
ホワイトデーの俺からの贈り物は、一応、無言のまま受け取ってもらえたが、何も変化がおきなかった。
嫌われたのか、俺と目を合わせてもらえることが少なくなり、
本当に
学校でちかちゃんを見かける度に話すタイミングを一応、狙っていたが、無視されたのが怖くなって、結局、小学校の卒業日まで話しかける事はできない。
卒業式当日、式が終わり解散する家族があふれる校庭で、母親の
その
「中学は同じクラスになれるといいね」
ちかちゃんの方から言ってくれた。その言葉に、救われた思いがした。
「うん、そうだね。なりたいね」
他の女子友達からも撮影したいとオファーが多い美少女は、追い立てられるかのように連れて行かれるが、立ち尽くす俺に振り返って、笑顔を贈って去っていた。
あれだけ練習していた『言い訳』は、言えないかった。
とりあえず、誤解だけは、どーしても、理解していただくには、どのように実行するか、そのことを日々考え続けた小学校時代が過ぎ、中学校に入るが、ちかちゃんとは、残念ながら別のクラスになってしまった。
今でも大好きだという気持ちは心の
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