第4話

知らない間に、眠りに落ちていた。


夢は、見なかった。

見たかもしれないが、覚えていない。


昼が過ぎ、夜となる。

地球や月、太陽も動いている。


しぐれと名乗る少女は、どこにいるのか?

いや、今はいい。


しかし、腹は減る。

蛇口をひねれば、水は出る。

渇きは防げる。


でも、餓えはどうしよう?


冷蔵庫を開ける。

うちは、必要最低限しか買わないので、冷蔵庫は空な事が多い。

もし、僕の家もそのまま再現したのなら、冷蔵庫は・・・


今日、一日しか持たない。


どうしよう?

コンビニに行くか・・・


やめておこう。

犯罪になる(と、思う)


しかし、背に腹は代えられないと言う気持ちが勝る。


コンビニに向かう。

自動ドアが開くが、昨日と変わらない。


これだけの、食材でいつまで持つか?


一応、代金分のお金をレジに置き、食料を拝借した。


でも、何かおかしい。

違和感を感じる。


誰かに見られているとか、そんな感じではない。


もしかしてと思い、スマホを見てみる。

時間はもちろん、日付も進んでいる。


どうやら、同じ日をループするという事はないようだ。


「教えてあげる。その違和感」

振り向くと、しぐれがいた。


「しぐれ・・・どこに・・・」

「私は、私の家にいる。そこで、生活している。」


しぐれにも、しぐれの家がある。

ホッとした。


でも、違和感とは何だ?




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