第4話 とある疑問

寿司屋から帰ってきた後、あの生物はずっと眠りについたままで起きる事は無かった。




 無理に起こすのも悪いと思い、その日はそこで帰宅した。




 家に帰宅した後、PCを起動し今日の教育の成果を記録していた。




 そんな中、ふと疑問に思った事があった。




「気にせず食べさせて上げてください。この生物の主食らしいです。」




 この生物の主食らしい、まるで誰かから聞いたような口振りだ。




 そして気にせず食べさせろという発言、教育係の私にも知る権利は有るのではないだろうか。




 まだ疑問がある。


 地下鉄で見つかったとの話、何故その時職員が地下鉄にあの生物が居ることを知れたのかだ。駅近くで見つかったという話は聞かない。なら何故見つかった?ただの偶然?それにしては出来すぎているのでは無いだろうか。




 私は教育の成果を打ち込み終わると地下鉄について、あの生物について、原崎病院について調べる。




 しかしこれといった情報は手に入らなかった。




 まぁ、考え過ぎかもしれない。


 今はあの生物への教育内容を考えなければ。




 私は先程の疑いを心の奥底にしまい、小学校の教育内容を調べる。




 ふと、あるサイトに目が留まる。




「これだ!」




 私は直ぐに近所の100均へと向かい、学習ノートを買い油性ペンで表紙に文字を書く。




[日記帳]




 これであの生物がどんな事を思い、感じているのかが分かるようになるが、




「……字、書けないな」




 先ずは文字を教える所から始めるとしよう。


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