死に戻り
「・・・カルマさん!!」
May様ヲ何トカ落チ着カセテ神父ノ方ニ目ヲヤルト、神父ハ腹カラ血ヲ流シナガラ倒レテイタ。
ソノ前ニハ鎖デ繋ガレタ少女ガ震エナガラ立ッテイタ。
「おい!!ガキよくやった!!戻ってこい!!」
ソウ男ガ言ウト乱暴ニ鎖ヲ引ッ張ッタ。
「痛っ!!」
ソウ言イナガラ少女ハ引キ寄セラレテイク。
「あの神父が持ってる武器と弾薬なんて中々手に入らない物だ。お前拾ってこい!!」
ソウ手下二命令シ、手下ガカルマノ遺体ニ触レタ瞬間何故カ手下ノ男ガ倒レテイタ。
不思議二思イナガラカルマノ遺体ノ方ヲ見ルト
ソコニハ死ンダハズダッタカルマガ立ッテイタ。
「ふぅ、やっぱりこればかりは慣れないな…臨死体験なんてもんじゃなくて完全に死ぬんだからな…」
そうボヤきながら少女の方に目をやる。
「ナ、何故立チ上ガレルノデスカ?心拍ダケデナク脳波モ止マッテタノニ。」
そう不思議そうにVinoが聞いてきた。
「あぁ、俺の昔取った杵柄ってやつだ…流石に痛覚遮断や止血なんて便利な事は出来ないがな。」
そう言いながら止血用のガーゼを刺された部分に当てる。
「なんだ生きてやがったか…だがてめぇが子供には手が出せねぇってのがわかったからな。そらっ、このガキに当てたくなかったら銃を捨てな。」
そう言いながらリーダー格の男が少女を盾にした。
「は、見下すなんてレベルじゃすまねぇゴミ野郎だな。」
そう言いながら水平2連ショットガンを地面に捨てる。
「は、大人しく従うんだな…だがここまで手下を殺られたんだ。生きて帰れるなんて思うんじゃねぇぞ。」
そうリーダー格の男が言って盾にしていた少女から意識が逸れた瞬間に懐にしまってあった拳銃で少女が繋がれている鎖に向かって撃った。
「な、コイツもう1丁隠してやがった。」
そう驚くのと同時に弾は少女の鎖に当たりそれにより跳ね上がった銃弾はリーダー格の男の右肩に当たった。
「今だ!!走れ!!」
そう少女に向かって言うと少女はこちらに向かって走ってきた。それを受け止め少女の頭を撫でながら
「ありがとう。俺の言葉を信じてくれて。」
と少女に言った。
「・・・サイトヲ使ワズニブルズアイスルダケジャナク跳弾デ相手ニ当テルナンテ全クアナタハホントニ滅茶苦茶デスネ。」
「ははっ、こればかりは賭けだったさ。もしこの子が怖がったりして少しでも動いていたらアウトだったさ。」
そう言いながら少女の頭を撫でる。
「さっき刺された時に咄嗟に俺が助けれやるから信じてくれ。俺がいいって言うまで動かないでくれ。って耳打ちしていたんだよ。」
「全ク自分ヲ刺シタ少女モ助ケルノデスネ。」
そうVinoが少し呆れたように言うとその後ろから
「ふふッ、神父サんらしイワね。」
と正気に戻ったMayが言った。
「何、根っからの悪人なら容赦はしないが鎖に繋がれてる状態なのとこの子は俺を刺す時にまず謝ってたからな。それだけでこの子を助けるのと信じるには充分な事だ。」
そう話していると、
「おい!!よくもやりやがったな!!」
そう聞くに堪えない酷い声が聞こえて来た。
その声が聞こえてくると同時に少女をより強く抱き寄せ自分の黒衣で覆い隠す。
「…あの…これ…」
そう少女が言うのでそちらに少し目をやると水平2連式ショットガンを拾い上げてこちらに渡してきてくれていた。
「はは、ありがとうな。」
そう笑いながら受け取り賊の方に目をやる。
そして、
「おい、お前に聞きたい事がある。もし俺が情け容赦なくこの子を撃っていたりしていたらどうした?」
そうリーダー格の男に尋ねると、
「はっ、ソイツは俺達の所持物だ。だからどう使おうと俺らの勝手だし死んだら死んだで機械人形や機械のバラシができる人間を探さないといけねぇがこんなガキ1人死んだところでどうってことねぇ。」
そう返したきた。
「ほぅ…とんでもねぇヤツだなやはりお前は…ふぅ…なぁお前…今日はいい日だと思わねぇか?心地の良い風が吹き月は満ちている。そんな日にお前のようなクズは…
地獄で燃えてしまえばいい…」
ソウカルマガ言ッタ瞬間サッキアゲハカラ感ジタ迫力トハ比べ物ニナラナイイヤ、迫力トハ別次元ノナニカガ身体ニマトワリツイテキタ。May様ノ方ヲ見ルト珍シク震エテイル。
賊ノ男も流石に気づいているようだ
「は、お、お前達が雑談してる間に手下が集まったぞ!!大人しくその機械人形渡して降参するなら今のうちだぞ!!」
そう賊のリーダーは言ってきた。
「確かにはったりでは無いようだな…」
そう言って周りを確認すると確かに人の気配がする…
「まっ、問題はねぇけどな…」
そう言いながら少女を黒衣で覆い隠しながら上空に向かってガラス容器を投げそしてそれを撃った。すると花のように炎が周りに広がった。
「あぁぁぁぁ、熱い燃える燃えるぅぅ!!」
そう周りから悲鳴が聞こえてくる。
少女に耳を塞いでおくように言った。
「・・・何ヲヤッタノデスカ?マタシテモ私ノ服ガ焦ゲタノデスガ…ト言ウヨリ服ガ燃エタノデスガ…ナンデ私ノ服ダケガ燃エルノデスカ?」
そうVinoが文句を言ってきた。
「まぁVino君の運が悪いってだけだ決して狙ってはやってないぞ。」
そうVinoに言い賊のリーダーの方を見ると運が良かったのか生き残っていたみたいだ。
「さぁ、どうする?頼みの手下共は皆死んだようだが手下の所に逝くか?それとも地獄に堕ちるか?」
そう尋ねる
「ヒッ、ヒィィィィ!!」
そう情けない声を出しながら逃げていった。
「おい!!待て!!逃げんじゃねぇ!!」
そう言って懐にしまっていた拳銃を取り出そうとした瞬間。
グラりと景色が歪んだ。どうやら限界の様だ。
そしてまた、視界が暗転した。
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