帰路
「なんだ?帰っちまうのか?」
そう残念そうに2人に言った。
「・・・ハイ、スイマセン。今日ハ泊マッテク予定モシテナカッタノデ…」
そうVinoは申し訳なさそうに言った。
「送っていこうか?夜はここら辺も安全とは言い難いからな。」
そう言うと
「・・・イエ、オ気持チダケ頂キマス。」
とVinoが言った。
「なら気を付けていけよ。最近変なのがうろついてるからな。」
「・・・分カリマシタ。」
「また来なよ。Mayお嬢様と一緒にな。」
とVinoの肩を叩きながら言った。
今度は振り払われる事は無かった。
「・・・デハ失礼シマス。」
ソウ言ッテ手ヲ振ル牧師ト少シ怖イ娘二礼ヲシテ教会ヲ後ニシタ。
「・・・ナカナカ面白イ方々デシタネ。」
「ウん、そうだネ。子供達モ可愛かッたし。アゲハも優シイいい子だったヨ。」
「・・・ワタシも子供達ト遊ビタカッタデス。アゲハサンオッカナイデスケドイイ子デシタネ。」
ソウMay様ト話ヲシナガラ歩イテイク。
…………何カ妙ナ気配ガスル…
アノ神父トハ違ウ気配ダ、ソレモ複数イル。
「Vinoどうシたノ?」
ソウMay様ガ私ニ尋ネテクル。
「・・・イヤ、何カツケラレテル…」
言イ切ル前ニ足音ガ近ヅイテクル
「おい、そこの機械人形の2人止まりな!!」
アノ神父ノ声ヨリモ耳障リナ声デ男ハ私達ニ言ッタ。
「最近ここいらを通る商人やら機械人形がとが居なくてな!!そんな時にお前らのような上物が通るとはな。大人しくすればそのままの状態で記憶だけ消して売り捌いてやるよ!!」
「・・・モシ抵抗スレバ?」
「バラして部品にして売ってやるよ!!それなら多少の傷ものになっても関係ねぇからな!!」
ソウ男ハ下品ニ笑イナガラ言ッタ。
「ふぅン・・・ソウ、良いヨ?なら私も相手してあげルから。」
ト言ッテMay様ハ拳銃ヲ取リダシタ。
「・・・May様ガ戦ウナラ私モ。マァ、大人ナシクシテテモ帰シテ頂ケナイヨウデスシ。」
ソウ言ッテ懐カラ拳銃ヲ取リ出ス。
「はっ、戦うってのか!!なら仕方ねぇ。お前らスクラップにならねぇ程度に動けなくしてやれ!!女の方の機械人形は傷つけるなよ!!」
ソウリーダー格ノ男ガソウ言ウト同時ニ周リニイタ手下共ガ襲イカカッテキタ。
「・・・数ガ多クテ上手ク狙エナイ。May様私カラ離レナイデ下サイ。」
ソウMay様ニ呼ビカケル。
何人カニハ当タッテイルヨウデ発砲音ノ後二「痛てぇ…」ト聞コエテクル。
拳銃ノマガジンヲリロードシヨウトシタソノ時…
「Vino!!」
トMay様ノ声ガ聞コエ、ソノ瞬間頭ニ痛ミト衝撃ガ走リ地面二倒レテイタ。
「はっ、執事の方は大した事ねぇな。お前ら
さっさとバラしちまいな。」
ソウリーダー格ノ男ガ言ウト同時ニ私ニ手下共ハ群ガッテキタ。
「・・・May様イケマセン!!」
May様ノ方ヲ見ルト全身カラ凄マジイ蒸気ヲ吹キ出シテイタ。
「なんだ?女の方からえらく蒸気が出てるなどうした?壊れるのか?」
ト下品ニ笑イナガラ賊ハ言った。
コノ状態ハマズイ…May様ヲ止メナイト…
ソウ思イ群ガッタ手下共ヲ振リ払イMay様ノ元ニ向カオウトシタソノ瞬間
閃光ト共ニ熱風ト吹キ飛バサレタ賊ガ見エタヨク見ルト被弾箇所カラ炎ガ出テイル。
「よぉ、間に合ったみたいだな。」
ソウサッキ聞イタバカリナノニ懐カシイ声ガ聞コエタ。
声ノ方ニ目ヲヤルト水平2連式散弾銃ヲ右手ニ持チ黒衣ヲハタメカシタ神父ガイタ
「・・・アノ私ノ服モ少シ燃エタノデスガ…」
そうVinoに文句を言われた。
「まぁまぁ細かい事は気にするな!!それに助かったんだからいいだろ?」
「おい、お前は誰だ?」
何か聞こえてきたがとりあえず無視して発砲する。
「ところでVino君あの状態のMayお嬢様ってもしかしてブチギレてる?」
そうVinoに尋ねた。
「・・・エエ、仰ル通リデス。」
そう返ってきた。
「おい!!お前は。」
また聞こえてきた…もう1回撃つ。
「あ〜んじゃVino君早くいって落ち着かせてやりな。こっからは選手交代だ。」
そうVinoに言うと、
「トコロデドウシテココガ?」
とVinoが尋ねてきた。
「さっき肩叩いただろ?そん時にな。」
「おい!!だからお前は…」
ほんとに会話中になんかうるさいなと思いながらもう一度撃つ。
「・・・油断モ隙モナイ…」
そうVinoが言うので
「それのおかげで助かったんだからさ、まぁラッキーだと思っておいた方がいいぞ。」
「・・・全ク…デモ助カリマシタ。」
「珍しく素直だな。」
「・・・感謝シナケレバ良カッタ…」
そんな会話を続けていると
「おい!!いい加減俺達を無視するんじゃねぇ!!」
そう聞こえてきた。
「え、なんだって?」
そう聞くと同時にまた発砲する。
「うわっ、ドラゴンブレス弾だ!!」
という声と
「ぐあぁ、燃える!!燃える!!」
と言う叫びが聞こえてくる。
すかさずシェルを入れ替える。
「おい、見た所あんた聖職者だがいいのか?殺しなんかしてよ。」
そう盗賊団のリーダーが聞いてきたので
「ん、俺は酒は飲むしタバコも吸うし聖書を枕にしてミサをサボりながら寝るし友や家族を守る為なら平気で人を殺すぞ。」
そう答えながら発砲する。
その度に悲鳴が聞こえてくる。
「何だこの生臭神父は…」
と戸惑いの目を向けてきた。
「ところで俺とお話してるのはいいけどおたくん所の部下ほぼ死んでるよ。」
あまりにも気づいていないようだったのでつい絶望をプレゼントしてやった。
「なっ?いつの間に…だがかわまねぇ。
おい!!ガキ!!時間を稼ぎな!!」
そう言って賊のリーダーは首に鎖が繋がれた少女をこちらに向かって蹴り飛ばした。
すかさず少女を受け止める。
「大丈夫か?酷い事するなぁ…」
「…ご…ごめん…なさい。」
そう少女の声が聞こえたと同時に腹に鋭い痛みと熱を感じた。
どうやら刺されたようだった。
だがこれは好都合だと思い少女にしか聞こえない声で少女に耳打ちをし、そのまま深い闇に飲まれて行った。
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