Mayとカルマ

「終わっタヨ。見てVino体が軽イ!!」

そう言いながらMayはぴょんぴょんとその場でジャンプする。

「おいおい、はしゃぐのは良いがウチの床ぶち抜かないでくれよ…」

そう言うと

「カルマ!!女の子に重いって言うのはダメだよ!!」

そうアゲハに叱られた。

「・・・人ノ家ノ天窓ヲ踏ミ抜イテオキナガラヨク言イマスヨ・・・デモMay様、良カッタデスネ。」

そうVinoはMayに言った。

「あれ?Vinoさん落ち込んだりとかしないの?」

アゲハは不思議そうに尋ねた。

「・・・エエ、アゲハサンノ腕前ガドレ程ノモノカト自慢話ヲズット聞カサレマシタシ…」

そうVinoが言うとアゲハは顔が赤くなっていた。

「ちょっと、カルマ!!」

そうアゲハがこっちに詰め寄ってきたので

「俺は事実を言っただけだしお前は自慢の娘だからな。」

とアゲハの頭を撫でた。

「恥ずかしいってカルマ!!」

そうアゲハは手を払い除けた。

「あ、そうだ。Vinoさんも1度診るからちょっと来て。」

そうアゲハが言った。

「・・・イエ、ワタシハ自分デ…」

そうVinoが言い終わる前に、

「イイカラコイ…」

あまりの迫力に思わず身震いする。

これにはVinoも逆らえないようで

「・・・ハイ、スグ二行カサセテ頂キマス。」

そう言って諦めた様にアゲハに着いて行った。

Mayに

「ウチのアゲハがすまないね…だが、腕は良かったろ?」

と尋ねた。

「ウん!!トてモ良かっタヨ。Vinoが直してクレた時よリ動きやすイ!!」

と嬉しそうに答えた。

「おいおい、Vino君の前では今のは言ったらダメだぞ…」

そう言うとMayは少し笑いながら

「やっパり親子ナノね。同ジ様な事アゲハも言ってタヨ。」

「はは、アゲハは俺がこうやって孤児院を始めるきっかけになった子供さ。俺にとってはかわいい大切な娘さ。もちろんほかの子達も大切な俺の子供達だぞ。」

そうMayちゃんに言った。

「フふ、あナたの事大切な家族ダッてアゲハは言ってタヨ。デもパパっテ呼ばサセてくれナイとも言っテたけド。」

とMayが言うので

「あぁ、俺はパパなんて呼ばれる程大層なモンでもないし、ましてやパパって呼ばれるべき人間じゃないからな…」

そう言うと

「何ガあったノ?」

とMayが訪ねてきたが

「おっと、神父の過去なんて聞いても面白くもなんともねぇぞ。」

と言って無理矢理話をうやむやにした。

そして話題を変えるように

「Mayお嬢様の所の執事も良い奴じゃないか。」

と言うと

「ウん!!ワタシの自慢ノ執事だヨ!!」

と答えたので

「はは、さっきのVino君も似たような事言ってたわ。」

と話をしてるとちょうどその時

「終わったよ〜」

と言うアゲハの声が聞こえアゲハが出てきた。

その後ろから、

「・・・ウゥ、モウオ婿サンニ行ケナイ…」

と少し泣きながらVinoが出てきた。

その光景に少し戸惑いながらもVinoに対して

「なっ、ウチのアゲハって恐ろしいだろ?」と同情気味で言った

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