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俺が車を運転していると、横から彼女が俺に話を振ってくる。

「ねぇねぇ」

「どうしたの?」

「今から楽しみだね。私達2人の赤ちゃん」

「...流石に時期早じゃない?」

「えぇ〜、あれだけやっちゃったら絶対私妊娠しちゃってるよ〜。ちゃんと責任とってよ〜」

「うっ...そっちこそ、そっちが俺をっていうことは忘れないでほしいな〜」

俺は少しイジワルした。

「うっ。でも、それのおかげで私達はこうなったんだから結果オーライだよ」

「結果オーライねぇ...俺達これから大丈夫なのかな。いや、大丈夫じゃないか」

「・・・確かに、これから大変だよね」

「おかげ様で」

「その言い方はないんじゃないの〜」

ぷくー

彼女は頬を膨らませていじける。

「ごめん、ごめん。ちょっと可愛いかったからからかっちゃった。そりゃ、俺にも責任あるよね」

「ほんと、イジワル〜。でも、可愛いとか言われると照れるなぁ〜」

彼女は隣で少し顔を俯いている。でも、今考えれば俺は彼女のことを何も知らない。何も知らないのにお互いあんなことをしてしまったのか。いや、それやばいな。でも、まあなんとかなるかw彼女のことはこれから知っていけばいいしな。

「さっきから黙ってどうしたの?」

「ん?何もないけど」

「ん〜?久しぶりなんだから、もっとお喋りしようよ〜。飲みの場でも全然喋れなかったんだからぁ〜」

俺は彼女と喋りながら車を運転していく。

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