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「そういえば家どこ?こっちの方だっけ?案内して貰わないとわかんないっや」

俺は今更気づいたが彼女の家の場所知らないことを思い出した。だから俺は運転しながら隣にいる彼女に聞いてみた。

「・・・私の家には寄らなくて大丈夫だよ」

「??何言ってんの?」

俺は彼女が何を言っているのか全くわからなかった。そのため俺は車を脇に避けて止まった。そして、俺は彼女に聞いた。

「寄らなくて大丈夫ってどういうこと?」

「だって私達これから一緒に暮らすんだから、わざわざ帰らなくたっていいでしょ」

「・・・ちょっとおいおい、そんな話聞いてないんだけど」

「あれ?そうだっけ?」

「うん、そうだよ。で、本音は?」

ギクッ

「本音?」

「そう本当のところはなんで家に帰りたくないの?」

「・・・実は、昨日お父さんに朝には帰ってくるなって言われてたんだよ。最低朝日が登る前には家に帰らないといけなかったんだけど...」

俺は黙って彼女の言葉を聞いている。

「朝帰りの上にやらかしちゃったじゃん?流石に帰った時何言われるかわかんないから帰りたくないんだよぅ...」

やっぱりそういうことだったか。

「でも、一緒に暮らしたいっていうのは本当だよ?好きな人といつも一緒に居たいって言っていうのは当たり前だよ」

彼女は腕を俺の腕に絡ませてきた。すごい顔をしている。家に帰りたくないっていう必死な主張と俺と一緒に居たいっていう思いが顔に出ている。

「それでも、1度は家に帰らないとだろ。うちで住むにしてもいるものがたくさんあるだろ。何も持たずに暮らそうとしたら大変だろ」

「あっ、たしかに!」

「じゃあ、とりあえず家行くから案内して」

「うん、わかった。でも、ちょうど出くわしたらどうしよう〜。玄関の前で待ち構えてたりして」

まあ、心配ならそれあり得るな。でも、もうこういうことは諦めてる可能性もあるかもな。いや、女の子だからそんなことはないか。今回、ことがことだからな。ただの朝帰りじゃなくて男連れ...何が起こるかわからない。

俺は彼女の家にナビしてもらいながら向かった。というか車停めた場所から結構すぐだった。

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