5th page
俺は彼女を見て何か満足したのか、足が店の出入り口の方を向いていた。俺はほとんどの人達と関係を絶っていたために、ここにいる奴らの今をほとんど知らない。それでも、噂ぐらいは少し聞く。確か、彼女はいつだったか忘れたが彼氏に浮気されて分かれて以来男性恐怖症の節があると聞いたことがある。普通に会話する分には問題ないらしいが、恋愛となると全くダメらしい。それによって今まで何人も撃沈したと聞いた。まあ、学年でも1、2番を争うぐらい可愛かったしモテても当然だとは思った。まあ、今の俺には全く関係ない話だがな。
俺はそんなことを思いながら帰ろうとする。俺の目の前にさっき俺が話題に出した俺が前好きだった女の子がかなり酔っ払いながら現れた。
「へへへ、久しぶりだね〜」
「久しぶり。そんなに酔って大丈夫?」
もしかしたら、語り手と俺の口調が違うと思う者もいると思うが当たり前だ。現実でこの語りみたいに話すやつなんていないからな。まあ、仲のいいやつだとこれが出ることもあるがほとんどは俺は物腰柔らかく丁寧に対応してるつもりだ。会話に戻ろう。
「心配してくれるの〜?ありがとうぅ。やっぱり、優しいね」
「どうしたの、わざわざ俺のところに来て」
「ん〜?なんか懐かしいから話しかけてみただけ〜」
こいつかなり酔っ払ってるな。
「誰かにこんなになる前に止めてもらえなかったの?」
「え〜?なんのこと〜?」
ガタッ
「おっとっと。危ない危ない」
「本当に大丈夫?」
「へーきへーき」
アルコールが入っているということもあり顔が少し赤い。その上、平衡感覚もまともじゃないらしい。
はっきり言っておくと、この酔っ払いの美少女?がこの物語のキーパーソンとなる人物だ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます