社畜は社会の理不尽さを知る

突然だが、俺は男女平等をかかげる野郎が嫌いだ。そう言う奴は基本、本当の男女平等を望んじゃいない。そいつらの主張はじつにわがまま事が多い。自分の気に食わんことを差別と絡めて批判しやがる。今の時代男尊女卑なのか、女尊男卑なのか、これもうわかんねぇな。そして男卑の代表 痴 漢 冤 罪 !

世の男性諸君はいつも電車で怯えているだろう。実は俺、最強の対処法を考えてあるんだが、これを使う機会はないだろうと思っていたのだが。まさか今日使うことになるなんてな!



今朝

武田「んっ、よく寝たな。」

久々に6時間も眠れたわ。本当は8時間寝れたはずなんだが。

伊月「起きるの遅いですよ、遅いですよ先

輩。」

!? そ、そう言えばコイツが泊まってたんだっけ。

伊月「もう。早く昨日の相談の続き聞いてく

ださいよ。」

武田「今日は仕事だから無理だよ。帰ってか

らにしてくれ。」

伊月「え?今日土曜日ですけど。確か先輩の会社週休2日制だって言っていませんでしたっけ。」

武田「週休2日制。完全週休2日制とは言ってない!」

伊月「あっ(察し)」

やめてくれよ。そのすべてを察したような顔と、目は。昔の知り合いにも毎回その顔されるんだよ。

武田「ブラック企業ホントクソ。」

伊月「でも先輩、これからは個人時代だらからこの会社に入るべきって言われてあっさり騙されてたじゃないですか。」

こいつおれの弱点を突いてきやがる!悪魔、鬼、おまえ人間じゃねえ‼️

伊月「というかこんな時間ですけど大丈夫何ですか。遅刻しちゃうんじゃ。」

あっ(絶望)

武田「行ってくる。地獄へ。」

伊月「先輩着替え速!さすが社畜先輩。」

俺は後輩のバカにしたような呼び名には耳をかさず地獄へ向かった。別に社畜って言われて実は傷つくような豆腐メンタルじゃ無いんだからね。取り敢えず満員電車に駆け込んだ。何とか定時に間に合いそう。そう思った矢先、とんでもない厄介事が。何かこのばばあこっちに近づいて来やがった。ん?!腕をつかんで来やがった。

ばばあ「痴漢でーす。この人痴漢しましたー。」

普通のものならここで焦るだろう。こんな冤罪がホントにあるとは。だが俺には最強の冤罪回避術があるのさ。これだ。

武田「俺はやっていません。」

ばばあ「犯人はそう言うのよ。」

周りの人「えー、痴漢ですって。」

周りの人「マジきも。」

武田「俺はやっていません!だって俺は、


男 が 好 き な ゲ イ な ん だ か ら! 」

ばばあ「!??」

周りの人「!??」

武田「これが証拠だ」

そう言って俺はスマホの男の子の♂な写真やBL同人誌を見せた。

武田「俺は男が好きだあー♂」

迫真の演技。これならコイツらも冤罪吹っ掛けられたってわかるはず。

ばばあ「何か間違えてごめんなさいね(ドン引き)」

周りの人「あの人マジでヤバい奴やん。キモ(マジの声)」

小学生「あの人何で男の人なのに男が好きなんだろう。」

イケメン「やっべ、掘られちゃうじゃん。近寄らんとこ。」

あれ?想像と展開が違う、だと。そのあと俺はめっちゃ冷たい視線に晒されたのであった。


会社

やっとついたあ。何とか定時についた。

上司「おい、武田。遅刻だぞ。」

武田「定時ですけど?」

上司「いいか、定時30分前は実質定時なんだよ。二度と遅刻するなよ。」

武田「はい。わかりました。」

もうやだこの会社。もうやだこの社会。マジで辛い。


今日は何とか早く帰れる。いい加減伊月の悩みを聞かないとな。ストーカーの被害がどんなものか、知っておいた方がいいだろうし。俺はこういう犯罪にはトラウマがあるから、あんまり関わりたくないのだがな。どうも俺はあの後輩に甘いらしい。まあ、もともと拒否権ないんだがな。っと、家についた。

武田「帰ったぞ。」

伊月「先輩まだ昼過ぎですよ。早くないですか。」

武田「感謝せい。あのクソ上司を説得して早く帰ってきたぞ。」

伊月「そこまでして私の悩みを聞きたいだなんて、私の事好きだったり。」

武田「そうじゃねえよ。ただ早く聞かないともっとすごい要求しそうだからだ。」

伊月「そんなこと言ってえ、ツンデレなんですから。」

そう言って伊月はニヤニヤしてやがる。小悪魔だな、やっぱ。

武田「それで、ストーカーとやらについて話してくれ。」

伊月「はい。ではまずそのストーカーはサークルの後輩なんですよ。今までは、普通だったのに何故か突然帰りはとかをつけられるように。」

武田「まだ、追い掛けられてるだけなんだよな。そうなると警察は動いてくれないだろうな。」

伊月「私もそう思って先輩にたよる事にしたんです。」

何でそこで俺なんだよ。友達いねぇのかよ。

伊月「先輩じゃないんで友達はいますよ。」

武田「エスパーかよ。怖すぎ。割りとマジで。っでどうするんだよ。本人に直接注意すればいいんじゃねえの。。」

伊月「嫌ですよ。怖くてサークルにも行けないんですからあ。」

武田「じゃあ、どうすんだよ。」

伊月「簡単なことですよ。ストーカーに私には彼氏がいるって、思わせればいいんですよ。」

武田「どうやって?」

伊月「鈍いですねえ、先輩。ラノベ主人公並ですよ。


私が先輩とデートすればいいんですよ‼️」

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