第34話 12月7日(日)その2

一体、いつまで続くのだ?この苦しみが。たとえ今日を必死で乗り越えてもまた明日がリセットされたようにやってくる。ゴールとは何か?山の頂上を登り詰めたとしてもそこにはさらに高く険しい山々が見えるだけではないのか?一体どうすれば安心できるのだ?おれはどこに向かっているのだ。どこに……。

 「もういいだろう?」

 秋山の声。

 

 「わかっただろ?自分に嘘をついてまで生きたいか?おれには無理だ。これから先、お前はそうやって生きられるのか?おれの所に来いよ。もうわかっただろ?」

 ……あぁ、わかったよ。そうだな。行こう。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る