第27話無題5

 その後、酩酊した俺達は秋山の実家から持ってきた〝選りすぐりベストAV〟を観賞しながら互いにオナニーを見せ合い、腹が減りすぎて、射精した精子を食(しょく)した。「苦いな」「とろろみたいだ」「生温かい」「まずいな」「女の子は偉大だ」という言葉がまだ開けられていない秋山の荷物が入った四方に乱雑に積まれれ段ボールが散らばる六畳間の部屋に響き渡った。なぜ、コンビニに行こうという発想が生まれなかったのか。もはや宇宙の神秘と同じくらいの謎である。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る