第5話 九月十八日(木)⑤
おれは大学を卒業しても働かず、友子のマンションでただ生きているだけの生活を送っていた。友子からは月十万円の小遣いが支給され、さらに税金など生きているだけで払わなければいけない金も全て工面してくれていたため、なに不自由ない生活を送っていた。後で知ったことだが、この十万円は友子の親が友子に対して渡していた仕送りの半分であったが、友子はそれをおれによこしていたのだ。
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