第4話 九月十八日(木)④
友子とは、おれが大学一年の夏に出会った。おれがアルバイトをしていた本屋に初めてお金を稼ぐ仕事をするべく、アルバイトの面接に来た高校二年生の女の子。それが友子であった。
二つ歳下の女子高生相手におれは惹かれてしまっていた。歳の割にどこか大人っぽさといえるような、余裕のある落ちついた雰囲気のせいか。付き合いだして半年後に知ったのだが、彼女の父は町医者の名医であり、そのため金銭的に裕福な家庭であった。今になって思うがそれが友子のどこか余裕のある雰囲気を出していたのだろう。今、友子に対して愛情で付き合っているのか分からない。別れたら分かるのか……しかしおれは今、生活面で彼女なしでは生きてはいけない。
―お金なんてなくても生きていけるよー
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