応援コメント

第35話 忘却の彼方・解【唐草時定】」への応援コメント

  • 今回の題名に見つけた「解」の一文字
    このお話にすべてが集約される答えがあるのだと心して拝読いたしました。

    人の生き様を書き連ねれば長き文になりがちと思います。人生の時代を章のように区切ってあり非常にすんなりと理解できました。必要なことしか書いていないはずなのにきちんと物語になっています。人生とは皆さん物語を持っているという事なのでしょう。
    色々な表現方法で物語を編み上げる腕に毎回感心しきりです。これが読み専との違いなのですね。

    名前は新撰組から頂いたのですね。すべてにおいてどれだけ愛されてきたのか温かさが伝わってきます。
    子供から「父さん母さんのような夫婦になりたい」と言われるような関係。理想的な夫婦であり家族だったのでしょう。最期にこんな言の葉を胸に旅立つことが出来る人生とは女としてこれ以上は望めません。
      散るという 飛翔のかたち 花びらは ふと微笑んで  枝を離れる
    そんな短歌が思い出されました。

    好きな女の子のために頑張った姿。小さくても漢です。ここから始まる重き物を背負う生活。忘れてしまう恐怖と忘れられてしまう悲しさ。自分が手を出せない悔しさ。

    ソウジくん あなたのご両親はとても立派な方々です。


    追伸
    私は元気です。笑っています。ありがとうございます。

    作者からの返信

    音無 雪様
    お元気になられて良かったです。
    いつもありがとうございます。

    この解に至るまで紆余曲折ありましたが、過去に何があったのかしっかりと知ってもらいたかったです。

    お父様とお母様の物語はふたりだけの秘密にしておきましょう。

    表現方法を褒めて頂き嬉しいです。必要なだけを書いて、読者様にその裏を想像してもらえればふたりの物語が紡がれますね。

    自分もそう言って貰えるような人間になりたいです。
    短歌を調べてみました。
    「散る」という言の葉を「飛翔」で昇華するとは……素敵な歌でした。

    ふたりの想いは受け継がれていきます。