隕石

2120年。

ロボットと人間が共存する社会。


ロボットには人工知能知能が搭載され、

人間の生活をサポートする。


危険な現場の作業や、介護、様々な現場でロボットが活躍している。


ロボットも、人間のような生活をしていて、

バーに飲みに来たりするものもいる。


もちろん飲むのは、お酒ではなく

環境に配慮されたガソリンを給油する。


私も、そんなロボットたちと、このバーで一杯やるのが、お決まりになっている。

もちろん、このバーのマスターもロボットだった。



そんな時、ニュースが飛び込んできた。

地球に隕石が近づいているらしい。

隕石は、強力な磁気を帯びており、あらゆる電子機器が機能停止する可能性があるらしい。



最新機種のロボットは、磁気対策が施されているらしい。



「マスター。マスターは大丈夫なの?」


「2100年製ですので、止まってしまうかもしれません。」


「私は大丈夫ですよ。」

そう言うのは、一緒に飲んでいた、女性型ロボット。彼女は普段ベビシッターとして働いている。

「私は、2119年製ですから。」

今日は、彼女とマスターそれに私の含3人しかいない。

どうやらみんな、隕石を警戒して、家に篭っているようだ。



「そうなんだ。なんかもうすぐそこまで来ているらしいよ。」


「そうなんですね。そういえば、なんだか体の動きが鈍いような気がして来ました。」


そんな時、ニュース速報に切り替わった。

ニュースキャスターが伝える。


(まもなく、強力な磁気を帯びた隕石が、地球の上級を通過します。)


「マスター!?マスター?!」


「・・・」


「止まっちゃったね。」




残されたのは、彼女1人だった。

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