第6話
課題が一段落して時計を見たら5時になっていた。部屋は赤く夕日に照らされていた。ミツキを見ると何やら黒猫と遊んでいた。いや、遊んでいると言うよりかは話を聞いているように見えた。
何をしているのかと僕はカーテンを閉めて電気をつけながら聞いた。
「猫の声を聞いているの」
「猫の言っていることが分かるの?」
「分からないわ。あなたは分かるの?」僕も分からないと言った。
「ねえ、お腹がすいたわ。何か食べるものない?」
「少し早いけど夕食にしよう」僕は昼間の買ってきた食材で適当に和風のパスタを作った。彼女と僕は同じテーブルで犬と猫のの食事会のように黙々と食べた。僕はビールを飲み彼女は烏龍茶を飲んだ。少し味が薄くなってしまったが彼女は特に気にしていないようだった。そんな日々が数日続いた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます