寝
脳が本性を現わす夜は
粉砂糖などふりかけて(ブドウ糖がいい)
洒落込むことにしましょうか(ハチミツもいい)
願望や欲望 記憶の流れる太いチャンネルが開くとき
なにが登場してくるのかをこの目でしかと見ておこう
誰もが寝ないと生きられないのに
誰もが好きにできない不思議
あなたの素敵なシャツの模様が
昨日は音色のフラクタルを呼び
あした咲くマリーゴールドは
轟音のチェーンソー 蛍光オレンジ
脳が自省を促す夜は
静かに目を閉じ待ち合わせましょう
目的を思い出せなくなっても(あなたに会いたい)
胸の奥底 目蓋の裏の不快深い穴に落ちるとき
なにをなし得るのかを心の隅に置いておこう
VRのメイルシュトローム
だけど経験値には違いない
わたしの言葉が世界のどこにも
受け入れ先がないにしても
わがままを自分には言ってもいいでしょう
光のなかにまた目を覚ますため
そろそろ眠るとしましょうか
脳をきっちりデフラグしましょう
おやすみなさい(またこんど!)
200916
第88回 詩コン『寝』
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