首
そのうち落ちて眠るでしょうから
縊る手を緩めないでいてください
少しも悪怯れずに純な気持ちで
太陽の許お花を摘むみたいにね
サロメのように愛してください
銀のトレイに据えたら口づけをして
歪んだ愛に笑んでみせて
自分が縊られるまでは生きていて
椿のように果てたなら
横臥するものは幻肢痛となり
わたしはようやく解放されて
あなたを恨まずいられるでしょう
200826
第85回 詩コン『首』
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