サイコで元ビッチの私がオフ会に行きまくってみた！

急募!!友達

モンハン廃人

　PSPを購入後、シノから電話がきた。

｢セイユさんってモンハンやってたよね？お手伝いお願いしたいんだけど…｣

　あぁ、モンハン。

｢モンハン2ndは途中で挫折しちゃった！

　なんかでっかい鳥を倒しに行ったら、鬱蒼としてる場所でさぁ……ヘッドホンでやってたんだけど、足音とか怖くて…｣

　そう。

　でっかい鳥を倒すために試行錯誤してるうちに、鬱期間が来たのでそのままになっていた。

　しかし、シノが｢？？？｣と言う雰囲気だ。

｢えっと、モンハンは今2ndGって言うのが出てるよ！｣

　おぉぉ、寝込んでるうちに新作出てたのか…。

｢でもなんかやっても一人じゃ出来なそうだし…｣

　シノが｢俺、俺が付き合うよ！｣と言う。

　相変わらず可愛いなぁ。

　子犬が｢遊んで！｣って言ってるようだ。

｢アイルーって言う、猫型のモンスターいたでしょ？2ndGだと、一緒に戦ってくれるんすよ！｣

｢まじか！すぐ買ってくる！｣

　私、猫めっちゃ好き。

　二十五歳の春。

　オフ会に行かなくなった。

　モンハンにずっぽりハマっていた。

　しかし、度々行き詰まる。

　シノはレベルが高い為、やはり慣れるまでは自分で進めないと……。

　そんなこんなで、やっとこ最後にたどり着き、シノに連絡した。

｢取り敢えず、レベル上げたんだけど！｣

｢あ、ごめん！俺最近フロンティアに移行したんだ！｣

　おいぃっ！

　うーん、協力プレイ……してみたかったなぁ。

　未クエを消化しながら、考える。

　よし、電器屋さんに行こう！

｢いらっしゃいませー｣

｢プレイステーション3ください！｣

｢はい。おイクラ万円でございます！｣

｢ついでに地デジのテレビも買います！｣

｢はい。おイクラ万円でございます！｣

｢ボイスチャット装備も下さい！｣

｢では、すべて一括現金払いでよろしいでしょうか？｣

｢はい｣

　これが最後の大きな買い物だった様に思える。

　貯金は0である。

　私の運がいいところは、ギャンブルは辞め、ブランドの類に興味が無いところであった。

　よし！

　今日からオンラインで知らない人と喋りまくるぞ！

　オフ会から、声だけのボイスチャットに変わったのであった。