第19話 レギン再び
「ねえ~なんでもうお金ないのよ・・・ゴブリンの報酬が出て2週間でしょ?」
「うっせぇ・・・色々なんだよ・・・色々な」
冒険者ギルドで俺達にちょうどいい依頼がないかと掲示板を眺めていると、エマが後ろからボヤいてきた。なんで金がないって?そりゃあ・・・オッサンにくれてやったから・・・なんて言える訳ないだろ?
お陰で予定が狂って金欠だ・・・適当に森や山を探索して狩ってもいいが、それだと依頼料半分しか貰えないし、探索が長くなるとエマがブツブツ文句言うし・・・
「これなんてどうだろう?『白鰐』・・・川に潜むから川を辿れば容易に出会えると思うが」
『白鰐』か・・・アイツら皮膚硬ぇからな・・・川だとエマの魔法の威力は半減するし、ディジーの矢も届きにくい・・・俺の剣が刺さったとしても川に引きずり込まれたらアウトだ・・・うーん・・・
「『白鰐』なんて嫌よ!川の近くを歩くと照り返しで日焼けしちゃうじゃない!もっと別の・・・あれ?あれシーナじゃない?」
「なに!?」
シーナ!?あっ!入口・・・話してるのはレギン!?
「何の用事だろ?ギルドなんて滅多に来ないのに・・・きゃあ~シーナと話してるのレギンさんじゃない?羨ましいわぁ」
「エマ!ディジー!適当に依頼受けといてくれ!」
「はあ?アンタがお金がないって言うから・・・ちょっと!・・・何よあれ!?」
「仕方ない・・・ほら、新しく依頼が張り出されたぞ・・・依頼は・・・『土狼』か・・・」
「やめてよディジー・・・『土狼』なんて私達何の役にも立たないわよ?」
「それもそうか・・・ふむ・・・私が探索してくるしかないか・・・」
なんでシーナがレギンと!?しかもシーナの肩に手を回して外に行きやがった!・・・あのスケコマシ野郎!シーナに手を出したらただじゃ済まねえぞ!
ギルドを出てどちらに行ったか見回すと教会がある方向に向かって歩いてた。シーナがレギンに用事あるとは思えないが・・・くそっ!アイツだけには近付いて欲しくなかったのに!いつものオッサンはどこ行ったんだよ!
しばらく気付かれないように離れて尾行しよう・・・このまま教会に帰れば別にわざわざ接触する必要ないし・・・もしかしたらあのオッサンがシーナに余計な事を口走ってるかも知れないから、今はシーナに会うのは得策じゃない
てか、あのオッサンはいつまで居やがる気だ・・・もう少し脅しておくべきか?レギンもムカつくがあのオッサンも・・・しかも肝心な時に居ねえって・・・もう害虫だ害虫・・・
そんな事を考えてると前を行く2人は教会に着く前に路地に入って行った・・・そんな所に何かあったか?言い知れぬ不安を感じて俺は走って2人の後を追うと・・・
「やめて下さい!」
「おいおい、ここまで着いて来て・・・君も期待してたんじゃないのか?シーナ」
「違っ・・・貴方が鋼牙隊の集まってる場所に案内してくれるって言うから・・・」
「だから・・・俺に会いに来たんだろ?」
「何を言って・・・私はアタ・・・」
「レギン!!」
「・・・あ?」
コイツ・・・何シーナに・・・
「テムラ!」
「シーナを離せ!」
怯えた表情・・・待ってろ!今俺が・・・
「おいテムラ・・・てめえ今なんて言った?」
「シーナが嫌がっぁ!」
頬が・・・熱い・・・いつの間に・・・殴られた?
「俺は!なんて言ったて聞いてんだろうが!」
強い・・・なんてもんじゃねえ・・・化け物か・・・コイツ・・・いいように殴られて・・・防ぐ事すら・・・出来ない・・・
「やめっ・・・うぐっ!」
「おいおい、あんまり騒ぎ立てんなよ・・・日が落ちたとは言え人通りもあるんだ。大人しくしてりゃあすぐに終わっから・・・よ!」
レギンがシーナの口を塞ぐその隙に飛びかかったが蹴りで吹き飛んだ・・・意識がもう・・・シーナだけでも・・・
「ああ!・・・もうやめて下さい!」
「やめる?何を?」
「テムラを・・・もうこれ以上・・・」
「ふーん・・・テムラを助けたい・・・そういう事?」
「・・・はい!」
「じゃあ交換条件だ・・・俺の女になれ」
「は?何をバカな・・・」
「じゃあ交渉決裂だ・・・テムラ、残念だったな・・・お前はここで死ぬ。いや、殺しはまずいか・・・足の1本でもヒールでも治せないくらいグチャグチャにしてやろうか?切断だけだと治せちまうから、切断した足を森に放り投げて来てやるよ・・・魔物へのいい撒き餌になんだろうよ」
「ふ、ふざけないで下さい!」
「ふざけんな?おいおい、コイツは鋼牙隊副隊長の俺を呼び捨てにしやがったんだぞ?そしていきなり殴りかかってきやがった・・・呼び捨てでも死に値するのに、足1本で済ませてやろうってんだ・・・随分俺も丸くなったもんだぜ」
「シーナ・・・俺はいい・・・お前は早く・・・」
コイツは狂ってる・・・フラフラになりながら立ち上がった俺を見下ろして無言で蹴りを入れて来た・・・くそ・・・どんな魔物に食らった一撃より・・・重い・・・
「あーほら、早くしないとテムラ死んじゃうよ?一言『レギンさんと付き合います』って言えばテムラは助かるのに・・・いいの?」
「そんなっ!」
「あんまイライラさせねえでくれよ・・・力加減間違えちまうぞっと!」
「ぐはぁ!」
ダメだ・・・シーナ・・・こんな奴の・・・言いなりになっちゃ・・・頼む・・・誰か・・・助け・・・
「何か騒がしいと思ったら・・・何やってんの?」
こ、この声は・・・
「アタルさん!!」
いやー、犬っころを討伐した後にタイミング良く日本からの通信があったからついつい話し込んじゃったよ・・・だいぶ日が暮れたな
川で服に付いた汚れを落とそうと思ったけどほとんど返り血・・・これは落ちないよな・・・この世界に漂白剤とかあるのか?・・・仕方ない、入ったお金で新しい服買うか
とりあえず犬っころの鼻が入った袋は念動力で浮かして持っているけど、町に入ったら担いでギルドまで持って行かないと・・・それだけで重労働だよ・・・本当
せっかくシーナに買ってもらった袋だから外見は綺麗なままだけど・・・この臭いは取れるのか?袋の口から凄い悪臭が漂ってるんですけど・・・
馴染みの門番にも嫌な顔された・・・仕方ないだろ?臭いが嫌だったら真空パックでも開発しなさい!・・・ったく
とりあえず町には戻って来れた
遅くなったけど教会に寄らず真っ直ぐギルドに向かおう・・・さすがに教会に犬っころの鼻を持って行く勇気は俺にはない
シーナに見つからないようにコソコソと教会を通り過ぎ冒険者ギルドを目指していると・・・微かに聞いたことのある声がする・・・しかも因縁の路地裏から
「・・・一言『レギンさんと付き合います』って言えばテムラは助かるのに・・・いいの?」
「そんなっ!」
ゲッ・・・レギンと・・・シーナ!?それに手前に転がってんのは・・・テムラ?何この修羅場・・・それに今のレギンの言葉・・・どういう状況!?
「あんまイライラさせねえでくれよ・・・力加減間違えちまうぞっと!」
「ぐはぁ!」
うはぁ!思わず目を背けてしまったが、凄い蹴り・・・立ち上がろうとするテムラに向けてヤクザキック・・・テムラは吹き飛んで俺の足元近くまで飛ばされた・・・それでも立ち上がろうとするテムラ・・・もうボロボロなのに・・・前にレギンと話してた時はあんなにビビってたのに・・・くそっ・・・カッコイイじゃねえか!
「何か騒がしいと思ったら・・・何やってんの?」
「あん?・・・てめえは・・・」
「アタルさん!」
俺が出来なかった事を目の前でやりやがって・・・敵わないと知りながら・・・何度も何度も立ち上がる・・・俺はずっと逃げ回っていたのに・・・
「この前の・・・おっ!そうだ・・・お前確かあの時テムラに手酷くやられてたよな?そこで転がってるからよ・・・適当に仕返ししてやれよ」
「えっ・・・アタルさんが・・・テムラに?」
あー、ここで言うかな・・・コイツは・・・さて、どう誤魔化す?・・・このままじゃテムラは陰でコソコソイジめる最悪野郎だ・・・実際そうなんだけど・・・でも、あれはシーナを思って・・・俺が怪しいからとった行動・・・
「勘違いすんなよ?あの時はテムラに気合い入れてもらったんだよ・・・逃げてばっかいるんじゃねえって・・・お前の暴力とは訳が違う」
「・・・『お前』?誰に口聞いてんだ?あぁ!?」
まんま口ぶりが田舎のヤンキーだな・・・もっとシャレた事言えよ
「お前にだよ・・・レギン」
「・・・死んだぞお前」
お前だってお前って言ってるじゃないか!
しかし超怖いな・・・肩を怒らせてズシズシ歩いて来る迫力は犬っころ以上だ。けど犬っころと対峙して分かった・・・トラウマとか簡単に使ってたけど、あんなのトラウマじゃない・・・ビビったのを誤魔化す為にトラウマって言葉で逃げてただけだ・・・コイツも・・・おっかないけど・・・逃げたいけど・・・もう逃げない!
レギンは腰に差した剣の柄に手を掛けた・・・本気で殺すつもりだ
えっと・・・ヤバい・・・なんか抜かれたらあっという間に斬り刻まれる気がする・・・いつの間にか上半身だけになりました!・・・ってシャレにならん!
「死・・・あっ?」
抜かせてはならない!必死でレギンの剣を押さえ込む。どうやらレギンは剣が抜けないのは俺の力とは思ってないらしく、必死で抜こうと力を込めていた・・・あれ?隙だらけだ
剣を抜こうとしているレギン。多分俺なんて眼中に無いんだろうな・・・下向いてガチャガチャやってるからちょうどいい具合に頭が下がっていた。さすがに『理力斬』で殺すのはやり過ぎ・・・だから練習がてらに右ストレートを思いっきりレギンの頬にぶち込んだ
「があっ!」
完全な不意打ち・・・それに上手いこと念動力も乗った拳はかなりの破壊力があり、レギンの身体は数m吹き飛び危うくシーナに当たりそうになった・・・危ない・・・
殴った拳も痛くなく、どういう力が働いたのだろうと不思議になって拳を眺めていたら、シーナがテムラに駆け寄ってヒールをかけていた
フ、フッ・・・分かっていたさ・・・お、俺なんて所詮・・・怪しい記憶喪失オジサン・・・あんな可愛い子に相手されない事なんて・・・分かっていた・・・さ・・・
「アタルさん!」
シーナは少し怒った顔で俺に近付いてきた・・・もしかしたら、さっきレギンを吹き飛ばした時に当たりそうになったっていうクレーム?いやまさか・・・ね
「行きましょ!」
「え?・・・いやテムラは?」
「私を助けようとしてくれたのには感謝してます!でも、アタルさんのあのお腹の痣はテムラなんでしょ!?もう知らない!あんな奴!」
「いや、だから・・・あれは俺に闘魂注入って言うか・・・」
「色んな怪我を見てきて・・・あの痣がどういうものか分からないとでも?あの痣は人を傷付ける為に殴って付けた痣・・・しかも顔を狙わない事に悪意すら感じる・・・もう・・・知らない・・・あんな奴・・・」
唇を噛み締めてシーナは振り返らずに言った。怒ってらっしゃる・・・まあ、俺もやられた時はムカついたけど・・・唾もかけられたし・・・でも、それはシーナが心配だったから・・・俺みたいな怪しい男が近くにいるのが耐えられなかったから・・・なんだよな・・・
「それよりもアタルさん!どこに行ってたんですか!?いつまでも戻って来ないから鋼牙隊の人に・・・」
「まさかそれでレギンに?」
「いや・・・その・・・ギルドで聞いたら鋼牙隊の集まる場所があるからって言うから・・・」
バカか俺は。シーナが危険な目に合ったのは・・・俺のせいだ。嘘を付いて外に出て・・・心配させて・・・
「ごめん・・・俺・・・」
「なんでアタルさんが謝る・・・って、服に付いてるの血?しかも何この臭い・・・」
「あっ、忘れてた・・・シーナ、ちょっと付き合ってもらえる?」
「え、ええ・・・」
完全に忘れてた!今日中にギルドに届けないと期日に間に合わなかったって事で罰金・・・借金生活突入だ!確かギルドは遅い時間までやってるはず・・・シーナを教会に送ってからだと間に合わないかも知れないから、とりあえず一緒にギルドに行く事にした
急ぎ足でギルドに向かい、シーナは文句も言わずに付いてきてくれてる・・・あんな事があった後なのに申し訳ねえ!
ギルドに入ると一目散に受付に行き、机の上に依頼書を置いた
「あの・・・これ・・・」
依頼書に目を通す受付嬢。今回は前回と違って初めて見る人だ・・・タレ目でおっとりしている印象の栗毛の女の子・・・その女の子が手配書から目を離し俺を見るとニッコリと笑った
「はい、期日過ぎてますので150ゴールドになります」
「えっ!?だって今日までって・・・」
「はい、本日の日暮れまでとなってます。もう日は暮れてますので」
「どうにかならないですかね?」
「はい、どうにもなりませんね」
マジかよ・・・笑顔で即答だよ・・・どうしよう・・・150ゴールドなんて持ってねえよ・・・
「お支払い頂けないのであれば冒険者の資格剥奪と共に全てのギルドに通達させて頂きます。この者は罰金を払っていない悪徳冒険者であります、と。人相書きも同時に送らせてもらいますので名前を変えても無駄です。なお、通達した時点でそれに伴う発生した料金も罰金に加算され、その金額がおおよそ10000ゴールドとなりますので合計10150ゴールドを払って頂けないと冒険者ギルドに復帰することは出来ません」
ツラツラと流れるように説明してるけど暗記してるのか・・・凄いな・・・てか、通達料高くない!?
「通常の罰金代で済むのは明日までです。どう致しますか?」
って言いながら俺の似顔絵書いてるぅ・・・しかも上手い!
「あ、あの・・・私急いで家に取りに行ってきます!」
ちがーう!その為にシーナを連れて来た訳じゃ・・・どうしよう・・・お金お金・・・
「シーナじゃない。テムラは?」
ここで魔法少女とイケメンエルフ登場・・・コイツらに借りるか・・・いや、顔見知りってだけで話した事もないしなあ・・・貸してくんないだろうなあ・・・
「それが・・・それよりもちょっと今急いでて・・・」
「何?もしかしてやらかしちゃったの?どれどれ・・・あー、『土狼』?ダメよこんなの受けたら・・・『土狼』は偶然落とし穴に落ちた時に狩れるって感じよ?落とし穴があっても中に居るかどうか分かんないんだから・・・居るかどうか確かめに行って、結局依頼受けずに倒しちゃうってのが『土狼』・・・しかも私達パーティには最悪の相性・・・私も落とし穴の中で魔法使えないしディジーも弓が使えないし・・・」
うん、確かに。君らの戦い方だとあの環境は厳しいよね・・・って、今はそんな事じゃ・・・待てよ・・・確か・・・
「あのっ・・・依頼の期限が過ぎたらその依頼ってどうなるんです!?」
「はい、すぐに依頼書を再発行し掲示板に貼ります。『土狼』の依頼書は既に再発行済みです」
あは・・・あはは・・・なんだ・・・半分損したけど・・・なんだ初めからそうすりゃ良かったんだ
「罰金は明日までですよね?」
「はい、明日の日暮れまで・・・」
「じゃあ、これと相殺でお願いします!」
俺はシーナに買ってもらった袋を机の上に置いた。ドチャっと嫌な音がするが気にしない・・・今の俺にとっては救いの一手だ
「これは・・・」
「討伐証明部位・・・『土狼』は確か鼻ですよね?」
受付嬢は怪訝そうな顔して袋の口を開いた。そして、開けた瞬間に閉じて後ろの男の職員を呼んだ。どうやら討伐証明部位を調べる場所はここではないらしく、男の職員はすぐに袋を持って別の場所へ移動・・・鼻をつまんだ受付嬢は眉間にシワを寄せて職員について行けとジェスチャーで俺に伝えてきた
「なになに?どうなってんの?」
「・・・さあな」
何故かシーナの他に魔法少女とイケメンエルフまで付いて来た。職員は部屋を移るとタライのような容器に袋の中身をぶちまける
うえっ・・・凄い悪臭・・・全員悪臭で顔を歪ませる中、職員は顔色ひとつ変えずにテキパキと犬っころの鼻を並べ始める・・・うーん、プロだね
「エマ・・・あの鼻・・・」
「ええ・・・やっぱり・・・」
後ろで2人が何か言っているが、それよりも職員の手が巨大犬っころの鼻に触れた瞬間に止まったのが気になった
「すみません、これを狩った方は?」
「は、はい・・・何かありました?」
「この『土狼』・・・人語を話しませんでしたか?」
「ええ・・・人の事を肉って呼ぶいけ好かない奴でした・・・」
え・・・もしかして天然記念物的な?狩ったら罰金とか・・・
「狩ったのはいつです?」
「きょ、今日です」
俺の答えを聞くと職員はすくっと立ち上がり、そのまま部屋を出て行った。残された4人・・・何が起こったのか誰も分からずに職員が戻って来るのを待っていると職員が戻って来た
「お待たせしました。全ての討伐証明部位は『土狼』と確認出来ましたので、お支払いはすぐに・・・それと一体上位種である『土魔狼』が混ざっておりましたが、討伐証明部位が『土狼』と異なりまして頭全てとなります。なので・・・」
マジか・・・上位種ってなんだか知らないが、討伐証明部位が違うのか・・・くそっ・・・勿体ないことしたな・・・
「発見された『土狼』の巣窟を教えて頂ければ私共で確認して来ます・・・代わりと言っては何ですが、死体の毛皮を頂きたいのですが」
「それって・・・場所教えればその『土魔狼』の報酬も貰えるって事ですか?」
「はい・・・ちなみにどのように討伐されたか聞いても?」
「えっと・・・首をスパッと・・・」
「素晴らしい・・・他の『土狼』も?」
「は、はい・・・」
「・・・状態によってはすぐに追加報酬も出して良いと・・・『土狼』は捨てる所がないと言われる程・・・どれだけ出せるか分かりませんが希望に添えるよう勉強させて頂きます。それと期日を過ぎたと聞いておりますが、『土狼』の討伐証明部位1個でお支払いという形でよろしいですね?」
「は、はい」
「では、そのように処理致します。今日はこれから職員総出で巣窟に向かいますので、明日にでもギルドにお越しください」
「・・・はい」
なんだか分からないけど、何とかなったのか?シーナを見ると何故か首を横に振る・・・私に聞くなって事か・・・後ろの2人は・・・魔法少女は驚いた顔をして、イケメンエルフは肩を竦めていた・・・ムカつく
こうして俺の初討伐の結果は明日に持ち越しとなった・・・
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