登場人物一覧と用語解説

登場人物一覧 ~随時更新します~

【イングランド】

ハル王子(ランカスター公) 相棒AI:ジェーン

イングランド皇太子。十代のほとんどをアイルランドとウェールズの戦場で過ごした、宮廷の華やかさとは無縁の男。右顔面に大きな傷跡があり、右目はほとんど見えない。二十四歳でヘンリー五世として戴冠する。

身長188㎝、切れ長の琥珀色の瞳、こげ茶色のくせ毛の長髪を一本に束ねている。


トマス(クラレンス公) 相棒AI:ボリングブルック

ハルの弟。戦場の兄に代わり、父を支え弟妹の世話をしてきた。おおらかで酒にめっぽう強い。

身長182㎝、琥珀色の瞳、こげ茶色の短髪。着やせして見えるが、ハル同様に鍛えている。


ジョン(ベッドフォード公) 相棒AI:メアリー

トマスの弟。AIの開発者で、独自の言語を使って機械と会話することができる機械オタク。エンジンの修理もお手のもの。

身長184㎝、透けるようなまっすぐな金髪、切れ長のアイスグレーの瞳。勉強も戦いもできて政治にも長けるが、本当は一人でいるのが好き。


ハンフリー(グロスター公) 相棒AI:モンマス

ジョンの弟。兄たちから可愛がられて育つ。軽率な面はあるが憎めない男。

身長175㎝、金髪のくりくり毛、アイスグレーの大きな瞳。人の好い末っ子で、本当は自分に自信が持てない。


モー(マーチ伯)

アイルランド出身。ハルの側近として仕えるが、実はハルに監視されているらしい。

身長188㎝、黒髪に緑色の大きな瞳。ヘンリーと互角に戦える筋力と体力を持つ唯一の人物。


ヘンリー四世

ハルたち四兄弟の父。即位前はボリングブルックと呼ばれ、従兄弟の国王リチャード二世と対立し国外追放されるが、その後挙兵。リチャード2世を廃し即位する。簒奪者と言われ、生涯怯え続けた。


リチャード二世

故人。イングランド王家の祖プランタジネットの直系。失政を重ね、ボリングブルックらにクーデターを起こされ命を落とした。子が無く、生前ハルとモーを可愛がっていた。


アランデル(カンタベリー大司教)

ヘンリー四世の腹心でハルの政敵。所有するブラッドプラントで私腹を肥やす腹黒い男。


ボーフォート(ウィンチェスター司教)

柿の種のような顔のオヤジ。ハルの政策を実行する有力政治家。


スクループ

王室財務長官。ウェールズ遠征時代からハルの親友で、政策に欠かせない男。


ビーチャム(ウォリック伯)

ウェールズ遠征時代からのハルの親友。ハルの軍の指揮官。


ケンブリッジ(ケンブリッジ伯)

王家傍流のヨーク家(ランカスター家とは不仲)出身で、モーの義兄。フランスに買収されて、ヘンリー暗殺計画を企てる。子の名はリチャード。


サフォーク(サフォーク伯)

トマスと共にアルフルールに潜入する。後にジョンに登用され、生涯をランカスター家の為に捧げる。


ブラッドサッカー(本名不詳)

埋蔵血から鮮血まで扱う血の卸売商人。美男と美女をこよなく愛する伊達男で、戦あるところに必ず居る。顔が広く、血と情報を取引材料にイングランドとフランスを縦断する。


ジュリア

四兄弟の自宅近所の居酒屋『猪頭亭』の看板娘。


ヴァイオラ

かつて弾圧されたカトリックの一派「ロラード主義者」の一員で、ヘンリーの支持者。


シザーリオ

ヴァイオラの双子の弟で、ヘンリーの支持者。見た目はヴァイオラと見分けがつかない。


テューダー

王妃ケイトの秘書官兼護衛。アジャンクールにも参戦し、ヘンリーから騎士ナイトに叙任される。


【フランス】

ブールゴーニュ無怖公

フランス宮廷を牛耳る大物政治家。声がでかい。かつて政敵オルレアン公ルイ(シャルル・ドルレアンの父)を暗殺した。


フィリップ(フランドル伯→ブールゴーニュ公)

無怖公の嫡男。いつも黒い服を着ている。フランスの内紛よりもフランドル政策に熱中する。ジョンが好き?


シャルル・ドルレアン(オルレアン公)

父親を無怖公に殺された恨みを持つ。ブールゴーニュ派に対抗するアルマニャック派の中心人物。派手好きだった父とは対照的に詩作を好む陰キャ。フィリップに不幸の手紙を送り続ける。


シャルル六世

フランス国王。精神病を発症していて、政務を行うのが困難。


王妃イザボー・ド・バヴィエール

シャルル六世の妻。精神病の夫を放置してあらゆる男を骨抜きにする、フランスきっての悪女。


ミシェル

シャルル六世とイザボーの三女。フィリップの妻。


カトリーヌ

シャルル六世とイザボーの四女。両親から育児放棄され、姉ミシェルと共に修道院で貧しく育つ。母に似てグラマラスな美女だが、自分の容姿を嫌っている。


王太子シャシャ(シャルル七世)

シャルル六世とイザボーの五男。カトリーヌの弟。兄たちが次々に亡くなり、王太子となる。対イングランド用に何やら開発している模様。


リュクス(リニー伯)

フィリップの側近。見た目はヘンリーをどこか残念にした感じ。


バタール・ドルレアン

シャルル・ドルレアンの異母弟。アジャンクールの戦いで虜囚となった兄に代わり、オルレアン総督代理を務める。


ラ・イール

フランス軍に従事する傭兵。赤毛に赤マントの熊のような大男で、フランス最強の呼び声。ヘンリーに似た大剣を持っている。


ザントライユ

フランス軍に従事する傭兵。黒髪の髭面で曲者。槍のような長剣で戦う。


【その他】

ジャクリーヌ(エノー伯)

エノー伯・ホラント伯・ゼーラント伯領(現オランダあたり)を継承するが、領土争いでイングランドへ亡命し、ハンフリーと出会う。フィリップとは従兄妹同士。


エレノア

ジャクリーヌの侍女。ハンフリーに見初められる。


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