第6話【俺のギルティは色々な能力が使えるみたいです③】
まるでトラックに正面衝突したような勢いのある前蹴りに屋台の一部に吹き飛ぶ俺こと柊木禊さん。ぴよぴよと俺の頭上を飛び交うひよこを横から奪い丸焼きにしてるノアを尻目に顔を上げると頭上にはなんということでしょう。縞々模様のパンティが見えるではありませんか。
これにはいきなり蹴られて怒りMAXの僕もニッコリ。まあ、許してやってもいいですわね(女王様)
だけど、パンツの持ち主はめちゃくちゃキレてらみたいです。指パキパキ鳴らしてる。こわっ。
「良い? 私の名前は仙崎かのん。そして馬鹿なあんたにもう一度忠告してあげる。私の最強ギルティ。ヴァルキリーはあんたみたいな最弱ゲロカスプレイヤーが易々と触れていいものじゃないの。それを私の許可なく勝手に肩まで触って・・・まっ、前蹴りで済んだだけありがたいと思いなさい」
理不尽ってこういうことを言うんだろうなぁ。と思った。つか、ふざけんな! 普通に縞パン見たから許してやろうかと思ったかめちゃくちゃ性格悪いやつじゃねーか!
「あぁ!? ふざけんな! たかが肩触ったくらいでこんな仕打ち受けてたらこれから先千回は前蹴り喰らわされるわ! それになーにが最強だよ! お前の履いてる縞パン壺漬けカルビのタレに漬け込んで食うぞ!!」
パァンッ!俺の自他共に認める最低発言にピンタがクリーンヒット!俺に385のダメージ!
「な、なな、な! 何勝手に人のパンツ見てんのよ!!! それに私の言ってることは何も間違ってないじゃない!あんたヴァルキリー知らないの? 最強なのよ!最上なのよ! それとも何? あんたの知能が低すぎてヴァルキリーの偉大さが理解出来ないのかしら?」
「あぁ!? ふざけんなうんち! ばか! あほ! なすび! ヴァルキリーなんてたかが見た目が美しくてレア度が高くて能力もかなり強くてスキルもレアで⭐︎5なだけだろが!!」
最強じゃねーか!ちくしょう、死ねッ!!!!!!
悔しいがかのんのマイ・ギルティ自慢話には勝てそうもないらしい。とは言え、こちらのノアだって★0の超超超レアモノ!ヴァルキリーにだって負けてないでやんす!!
「ハッ! お前のヴァルキリーがいくら強いと言えどどうせ常識の範疇!データの予想内! うちのノアはなんと聞いて驚け! 幻の★0なんだぞ!!!!」ドヤァッ
かのんとヴァルキリーは互いに一度だけ顔を合わせると
「★0ってなによ」
はい、出ましたー! にわか乙! ほな、早速異世界転生無双ものでよくある【女を惚れさすパターン① え?俺また何かやっちゃいました?】の流れいっときましょかーー!
「よーし! よしよしよし! ノア! 行くぞ! お前の最強理不尽能力をここぞとばかりに見せつけてやれ!!」
俺はひよこの丸焼きに貪りたくノアの首根っこを掴み、ヴァルキリーと見比べるように女に見せつける。
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