　ノエルは挑戦してきたプレイヤーであるシヴァを退ける事に成功した。

ある意味でも自分と似たような実力者だったこともあり、一筋縄ではいかない相手でもあった。

しかし、シヴァはノエルに対して警告をしてきたのである。

『このゲームには裏がある』

発言の真意は不明だが、明らかに何かを伝えようとしているのは、シヴァのプレイから見ても明らかだった。

　しばらくしてＳＮＳ上では芸能事務所が陰で動いているなどの情報が流れてきたのである。

まるで、シヴァはこの一件を予知していたような……そうノエルは考えていた。

次々とプレイヤーが『グランデオブパルクール』からは撤退している状況は、これを意味していたのか？

　ノエルはシヴァの発言を受けて、プレイをやめるような事はしない。それでは同調圧力に屈していると思ったからである。

その一方で様々なプレイヤーの憶測も飛び交い始め、リアルでもゲームでも一連の噂でもちきりだった。

これは本当に都市伝説だったのだろうか？　ノエルはとあるＷＥＢ小説を発見し、そこからある結論にたどり着く。

『グランデの芸能事務所関与に関しては自作自演なのではないか？』

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