第2話

「おいおい、あんたが前向いてくれなけりゃ、プライドのやつも縮こまって栄養不足で倒れちまうよ。いつでも、声を掛ければ呼び戻せる位置にあんたが居ればな…。」

「いつもあんたを探し求めるのは俺の方だ。」心はまた劣等感を捜し始めた。

見付けてもそいつはなかなか心の言うことを聞いてくれないのが厄介だが、これまでの人生の連れだから見捨てられない。

ひねくれてしまった彼を、少しずつ自尊心に戻していかなければならないと心は思っている。



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