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まただ。また僕はばかにされているのだ。
「ミヤキさあ、ホントにそれでいいのか? 触ったっていいんだぞ?」
斉藤の姿をしたそいつは、また、僕の前で挑発的なポーズを取る。
僕のベッドの上に腰掛けたまま、斉藤の足が高く天井に向かって突き上げられた。
制服のチェックのスカートが無防備にめくれ上がり、太ももまでほとんど丸見えになった。
僕は目を伏せようとした。
「ミヤキさあ、好きな女の体が、自由にできるかもしれないチャンスなんだぜ? 男ならさあ、分かるだろ?」
僕はだまされないぞと思った。どんなに斉藤の見た目で、斉藤の声をしていても、そいつは、そいつの中身は斉藤なんかじゃないのだ。
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