第2話 地獄のバーサーカー

裸で放り出された ホシちゃんは 漁港にたどり着いた


たどり着いたという 表現より 逃げた先がたまたま漁港だった

と 表記しておこう

相変わらずに 呪いの屁は止まらない!!


ぶっ


ぷぅー


ぴっ


ひとつ変わった事 屁である程度の音階が奏でられるようになった事だったが


ただし何の役にも立たない!!


この呪いを解くには あの黒魔術師を倒すしか 方法が無かった!!

それには 装備もしくは助っ人を 雇うしかなかった

金も無く 装備もないので 町の周りのモンスターを 素手で殴り 屁を嗅がせ 倒して来た 小銭を稼いだホシちゃんは

道具屋に向かった


ひのきのぼう 五十円

薬草 三十円

使い捨て何処でもドア

九十円

風邪薬 百円

ガンプラ 千円

合計 千二百二十円


おい もっとましな装備買えたろ


ひのきのぼうを装備したホシちゃん 元々最強の戦士だったホシちゃんは ようやく武器を手に入れた

ひのきのぼうを振り回し 敵を倒しに行く


ホシちゃんの前に強そうな敵が現れた!!

敵の攻撃

ホシちゃんのすねにヒット 悶えるホシちゃん ホシちゃんの攻撃 痛みで足がもつれ

ホシちゃんは転びながらも 敵に攻撃

ラッキーにも会心の一撃

何と強そうな敵を一撃で倒した!!

ホシちゃんは 悟った

ここは敵が強すぎる もう少し 装備を整えてからにしよう

一度漁港に戻り 宿を探しながら 町の人から情報を集めた

漁師さんの情報によると

オラの村にゃ ずごくのばーさーかーっちゅう とんでもない強い奴がおんのよ

訛りが酷いから

ホシちゃんは脳内変換した

ここの漁村には 地獄のバーサーカーという

最強の戦士が居ると言う情報

一緒に 黒魔術師を倒してくれるか聴いてみよう

おじさん その人は 何処に居ますか?


「ほら そこで魚捌いてる あんちゃんが そうだー」

何と目と鼻の先に 地獄のバーサーカーがいた

声をかけようとしたが

ものすごい怖い

スキンヘッドに

両手に包丁

そして鋭い眼光で

時折 奇声をあげながら 魚を捌いてる…

ホシちゃんは ものすごい恐怖を覚えていたそれでも ホシちゃんは 勇気を振り絞り 声をかけた!!

「あのー」

地獄のバーサーカー

「あぁ?」

ホシちゃん 「ちょっとお話が…」

地獄のバーサーカー

「何だ?」

ホシちゃんは 黒魔術師に対する怒りを 地獄のバーサーカーに語り始めた

とすると 地獄のバーサーカーが豹変し始めた

「うがぁーうわぁー ぐわぁぁぁー あのばばぁーか? うわぁー」

良く良く 話を聴いたら

地獄のバーサーカーは

あの黒魔術師の婆さんに 呪いの魔法をかけられたと

それも 毛根にニフラムを唱えられたらしい


地獄のバーサーカーは 毛根が消滅した…


話を聴いてホシちゃんは泣き出した 二人は泣きながら 語りあった

ホシちゃん 屁が止まらなくなった事を伝えた!!

利害関係は一致した


涙の止まらない 地獄のバーサーカー

屁の止まらない 風邪気味 戦士ホシちゃん



今日の今より 最強の戦士タッグが結成された!!


二人はお互いに名乗りあった!!


順序が逆になったが それだけ気があったのだろう

ホシちゃんと申します ガタッツのガーディアンです

いさかです 魚屋です よろしく!!

お互いが 尊敬して 名乗りあったが

ホシちゃんは気になった

いさか殿?

地獄のバーサーカーという 通り名は? 素直に聴いてみた!!


「あっーあの親父訛りが酷いからなー 地獄のバーサーカーじゃなくて 痔持ちのいさかだよ(笑)」

屈託の無い笑顔を見せる いさか殿

まるで天使のような微笑みだった


地獄のバーサーカー

痔持ちのイーサーカー?

痔持ちのいさか…


ホシちゃんは 思い切り叫びたかったが 辞めといた

いさかは 髪の毛を取り戻すため

ホシちゃんは 鎧と大剣を取り戻すため


最強戦士タッグの旅が はじまったのであった!!



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