第174話 いつもの確認です!

「なぁ、いつも通りステータスの確認とかしておかないか?」


 カズさんからの提案に私も賛同し、いつものように皆さんとステータスの確認をしていくことに。


「じゃあ、まずは言い出しっぺの俺からだな」


 ―――――


 プレイヤー名:カズ

 職業:戦士 《ウォーリア》

 炎魔法レベル7


 累計ステータス値16864

 体力 3102

 魔力 2900

 力  3285

 耐久 2572

 敏捷 2306

 魔耐 2760


 装備

 頭   【白金の兜 《耐久+61》】

 体   【白金の鎧 《耐久+221》】

 右手  【白金の大剣 《力+217》】

 左手  【】

 腕   【白金の篭手 《耐久+35》】

 脚   【白金のグリーブ 《敏捷+35》】

 装飾品 【】【】【】


 ―――――


「カズさん、相変わらず力と体力のステータス値が高いのです……!」


「まあな。まだ身体強化の効果でステータスが上がるとはいっても、受験中のブランクがあるからな……」


 カズさんの表情には自信ありげな様子の後に不安がよぎっておられました。


 ですが、カズさんの言うブランク。これは不安を感じるのは無理もないと思うのです。ですが、カズさんもSdnGを遊んでいるうちに感覚を取り戻されるはず!そこに望みをつなぐより他はありません……!


「でもまぁ、今回は個人戦で良かった。チームに迷惑をかけず、感覚と取り戻すのに良い機会だ」


 そう言ったカズさんの瞳にはボッと燃え上がるような闘志が感じられました。私はその目を見て安心しました。


「カズさん、頑張ってください!」


「おう、もちろんだ!」


 カズさんの表情も先ほどよりも明るくなり、それだけでもイベント前にステータスの確認をした意味はあったかもしれません!


「それじゃあ、次は私のステータスを見てもらっても良いだろうか?まぁ、カズよりも力も体力も上だということは先に言わせてくれ」


 ユーカさんはカズさんに勝ち誇ったような笑みを向けられながら、ステータスを開示なされました。カズさんはムッとした表情を浮かべておられたことは言うまでもありません。


 ―――――


 プレイヤー名:ユーカ

 職業:槍使い 《ランサー》

 水魔法レベル10、炎魔法レベル10、土魔法レベル2


 累計ステータス値21804

 体力 3168

 魔力 3388

 力  4308

 耐久 3006

 敏捷 4122

 魔耐 3808


 装備

 頭   【海王の兜 《耐久+79》】

 体   【蒼聖の闘衣 《耐久+248、水魔法のダメージを5%軽減》】

 右手  【海王の槍 《力+292、物理攻撃がすべて水属性になる》】

 左手  【】

 腕   【海王のガントレット 《耐久+45》】

 脚   【海王のグリーブ 《敏捷+45》】

 装飾品 【】【】【】


 ―――――


「どうだ?カズとは違って、私は敏捷も高いからな。それにブランクもない」


「グッ……!」


 ユーカさんはカズさんを煽っておられるようですが、カズさんも言い返すことはしませんでしたが、ものすごく悔しそうなのです。それくらいは表情を見れば明らかです。


 それにしても、ユーカさんも力と敏捷のステータスが高く、前よりもさらに強くなっておられます……!本当に凄いのです!


「ユーカ、カズと張り合うのもそのくらいにしておいたらどうだ?」


 そう言って、カズさんとユーカさんの間に入ったのはテツさんなのでした。

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