第135話 ひとまず合流です!
――ピロン!
そんな音を立てて、メッセージが届きました。どうやら、テツさんからのようですが……
『ハル。一度、森林エリアの入口まで戻って来てくれ!』
どうやら、一度入り口に戻らなければならないようなのです……!
「……ハル?何かメッセージが来たんでしょ?返信しないの?」
「はい。森林エリアの入口へと戻って来てくれとテツさんからメッセージが」
私はとりあえず、すぐに戻るという内容で返信をしました。ですので、すぐに戻った方が良さそうです。
「だったら、行ってきなよ。アタシもそろそろ他のメンバーとも合流しなきゃだし」
「それでは、ここで別れるとしましょうか」
「そうだね。それじゃあね、ハル!」
「はいなのです!マサミさん!」
私はマサミさんと別れ、ワカナちゃんとテツさんの2人と別れた森林エリアの入口を目指しました。
そうして森林エリアの木々を抜けていくこと数分。ようやく入口へと戻ってくることができました!とはいえ、イベント終了1分前になってしまいました。
「……ハルお姉ちゃん、おかえり」
「ハル、戻って来たみたいだね」
どうやら私が最後に戻って来たようです。おふたりを待たせたとなると、何やら申し訳ない気分になってしまいます……
「ハルが1人で4530ポイント、ワカナが4060ポイント。それでオレが400ポイントか。これで……」
これで私たちの合計ポイントは、8990ポイント。カズさんたちが大型モンスターを90体以上倒していれば、私たちの負けは確定です。
そんなわけで、私たちは手近にいる小型モンスターを大急ぎで5体倒し、合計ポイントを50ポイント増やし、9040ポイントにまで持っていったのでした。
こうして私たちは森林エリアの入口付近で第9回イベントを終了したのでした。
はたしてカズさんたちは何体倒したのやら……
私たちは見ないようにしていたカズさんたちのポイントを合計したところ、6580ポイントでした。4人で稼いだにしては思っていた以上に少なく、私たちは拍子抜けしてしまったのでした。
ですが、パーティ全体としては15620ポイントを稼いだわけですから、そこそこ上の順位になっているのではないかと思います。
そんな時、イベントの始まる前の空間へと転移して、カズさんたちと何時間かぶりに再会したのでした。
「カズさん?そんなにボロボロなのは何かあったのですか……?」
そうなのです。カズさんやユーカさん。それにお父さんは体力ゲージこそ満タンなものの、疲労困憊でボロボロな様子なのでした。
一体、カズさんたちに何があったというのでしょうか……?
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